”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”潜入者”(15年)

先日見たのは”アンダーカバー”、、こっちは同じおとり捜査の実録版だが敵はコロンビアの麻薬カルテルだった。原題は”The Infiltrator"と言って”浸透する”みたいな意味だが敵の組織に浸透して行き内部で逮捕に至る証拠を掴むと言うお話。これは”潜入者”って邦題の方が核心をついているし”アンダーカバー”より断然良い。

主演はもうかなりおっちゃんのブライアン・クランストン、やはりあっちの”アンダーカバー”が”軽量級”とするとこっちは”重量級”くらいの違いがあった。しかも共演したのがダイアン・クルーガー、、これはおっさん世代には見逃せない。

80年代当時、アメリカに入ってくるドラッグのほとんどが、コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルの組織を経由しているとされていた。危機感を募らせたアメリカ政府は、打倒エスコバルを目的にした大規模な潜入捜査に取り掛かる。捜査官としてキャリアを積んできたロバート・メイザー(B・クランストン)は、大富豪を装ってエスコバルの組織に接触。内部からの組織崩壊を進める彼だが、いつ正体を見破られるかという極度の緊張状態に置かれることで精神的にも負けそうになる、、そんな展開でダイアン・クルーガーは新人ながらも捜査官側のお仲間、メイザーの婚約者と言う設定で敵を欺く役目だ。by Yahooムービー

イメージ 1麻薬組織に潜り込む手段が一番の見せ場になるのだがメイザーはそのお国の豊富な資金力を元手に使い麻薬組織の”マネー・ロンダリング”(資金洗浄)を申し出る。公に出来ない麻薬売買から上がる収益を”洗濯”して正規の配当金として外国の銀行へ送金する、、と言う方法を持ちかけ、、タイミング良く敵もこれにコロッとやられちまい仲間として認めちゃうのはちと早計とは思ったがまあ事実に基づいているようなので、、とやかく言うまい。

そんな派手なアクションがある訳じゃないのだが敵とつるんでいると何時しか本当に仲間意識が目覚める、それにニセの婚約者とは言っても本当の奥さんは面白くない、、仕事だと割り切れるものなのや。その辺りのメイザーの苦悩と何とか悪い組織を摘発したいと気持ちの間で揺れるジジイ心が際立っていた。

この事件解決によって本当にコロンビア側の組織は壊滅的打撃を受け、主要なボス連中は一網打尽になっている。多分あっちの連中や親族は絶対に見たくない映画になっているんだろうな、、ラストシーン、メイザーとキャシー(D・クルーガー)の結婚式会場で捜査員が一斉になだれ込んで逮捕される場面、裏切られていた事が判ってボスの奥さんがそりゃもう凄い剣幕で”*&*^$%#@#*&^”と怒鳴りまくっていた。アレはビビるよな、、メイザーが張本人だって判らないように処理は出来なかったのか?或いはみんなの前で捜査員に撃たれてしまうとか、、。