”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ザ・アウトロー”(18年)再

この映画、期待以上に面白かった、、絶対に自分でもブログに投稿していると思ったがこの邦題じゃ検索しても出て来なかった。そこで原題をそのままカタカナで書いてみたらヒットした、それが以下でした、;

 

マッチョマン、ジェラルド・バトラー主演の犯罪アクションもので彼がプロデューサーも兼ねているようだ。原題は”Den Of Thieves"、直訳すると”盗人たちの巣窟”って感じなのだ、、まあこれじゃ”鬼平犯科帳”のタイトルみたいだが間違ってもそのままカタカナで邦題にはしないで欲しい、、。まあどうって事のない映画なら別に”デン・オブ・シーブス”でも良いがこれがすこぶるオモシロイ映画なのだ。
 
実はこのジェラルド・バトラーは私がイチオシする映画”至上の恋”で映画デビューしている。それから007の”トゥモロー・ネバー・ダイ”や”サラマンダー”を経て”オペラ座の怪人”、、そして”300”で脚光を浴び”エンド・オブ・ホワイトハウス”に”エンド・オブ・キングダム”と主演作が目白押し、すっかりアクションヒーロー化している。
 
その彼がこの映画ではロス・アンジェルス郡のシェリフを演じている。FBIやLAPDとは違って”ロス郡”にまたがる捜査官で呼び名は保安官、FBIは連邦捜査、LAPDはロス市内が守備範囲と微妙に違いがあるのだ。
 
そして舞台はロス・アンジェルス、冒頭現金輸送車を襲う事件が勃発、その現金輸送車ごと盗まれてしまう。銃撃戦で死傷者も出たのだがその輸送車は何も輸送していないのだ、、そう、空の輸送車が襲われたって事で関係者は首を捻る。その強奪現場に出向いたニック(G・バトラー)は以前から追っていた極悪強盗犯、メリーメンが臭いと睨み彼らがたまり場としている”デン”でバーテンダーとして働くドニーに近づくのだが、、。
 
このドニー(オシェア・ジャクソンJr)が丁度この映画では”ユージュアル・サスペクツ”のヴァーバル、、と言えば良いだろうか??あああ~、これ以上書けないぞ。どうも日本じゃまだ邦題は決定しておらず公開も未定らしい。DVDスルーか?どうやらその後Netflixが版権を取得してこの邦題で配給しているらしい、、。
 
 

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”あっと驚くどんでん返し度”は70%くらいかな?すっかり騙されちまったよ、、最後に”謎解き”と言うか顛末が映像化されているのだが”なるほどザ・ワールド”の印象だった。一般的に制作側も犯罪は割に合わない、で終わるのが王道だろう、、でも中には犯罪者が現ナマを持って逃げ通すか、捕まるか殺されるか、、色々な終わり方がある。この映画は本当に悪いプロ集団は全員ヤられちまうのだが、。
 
本当かどうかは知らないが連邦造幣局では毎日、市内の銀行から運び込まれる現金を瞬時に粉砕して再生利用が出来ない紙クズにしてしまう。要するに新札は全部番号が控えられ発行される際に記録されているが使い古されて廃棄処分になるドル札は番号も何も控える事はないし番号だってもう不要の長物だ。その粉砕される寸前の現金を盗み出すと言うこりゃ目の付け所が違う設定なのだ、この盗みのシーンはその手順から準備、そして実行とかなり緊迫度が高くてこの映画のメインイベントかも?
 
そうは言っても先のバーテンダーをやっているドニーだって決して善人じゃないのだ。前科もあるしそんな大胆な悪さを仕掛ける訳じゃないのだが見た目からは想像も出来ない”頭脳犯”なのである。
 
終盤コヤツにすっかり騙されたニックは今回の事件が起きた順序と経緯を自分なりに時系列で検証してやっと”あああ~、、”と気がつく有様。自分の離婚騒動があったのでしっかり見極められなかったと言う事にもなるのだがドニーが一枚どころか三枚くらい上手でした。