”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ミニミニ大作戦”(69年、03年) 再

この情ない邦題、、”ミニミニ大作戦”、このタイトルじゃ絶対に観客動員は見込めないだろう。原題は”The Italian Job"(イタリア式強奪作戦)と言って最初はマイケル・ケインを主役に69年に制作、そして同じ原題で03年にマーク・ウォールバーグを主演に据えてリメイクされた。
 
確かに”ミニクーパー”が大活躍するし(両方で)”ミニミニ”とした担当者の気持ちも判らないではないのだが、、それならせめて”ミニ・クーパー大作戦”とかにして欲しかった。折角の大金強奪計画がこれじゃやけに”ミニな作戦”って印象だ。それに何故かリメイク時にも同じ邦題(原題も同じ)だったが昨今ネットで映画情報が幾らでも検索出来る時代にもかかわらずこのタイトルのせいか映画ファンからもすっかり敬遠されている。と言うかシャーリーズ・セロン、ジェイソン・ストラッサム等の優秀で個性的なプロ軍団の盗みの秀作がすっかり見逃されているのは誠にガックリだ。
 
もっと残念なのはこの”イタリアン・スタイル”のヒットに気をよくした制作側が早々と続編の制作を発表、次作では”ブラジル”を舞台に”ブラジリアン・スタイル”で強奪計画を練っていた。それがもう10年も前のこと、、恐らくこの映画以降出演者全員がブレイクしちまい夫々に主演を張れるまでに出世したのでもう同じメンツを集める事が出来なくなったと言うのが真相だろう。続編が出来なくて残念だが”ミニミニ”とやったヤツはホッとしているんじゃなかろうか??まさかブラジルを舞台にした続編にはこの邦題は使えないだろう。
 
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イタリアはヴェニスが舞台、チャーリー(マーク・ウォールバーグ)をリーダーとするプロの強奪集団は大金を狙って悪いヤツらが保管している厳重に警備された金庫を襲う。
 
計画はまんまと成功、親分兼師匠と仰ぐジョン(ドナルド・サザーランド)の元に集合して祝杯をあげるのだが、、仲間の一人、スティーブ(エドワード・ノートン)の裏切りによってジョンは殺され、折角強奪した金塊も全部スティーブ一人に奪われてしまう。
 
それから一年後、舞台は一転してロス・アンジェルス。金庫破りの腕っこきのステラ(シャーリーズ・セロン)は派遣で開かない金庫を開ける仕事についているのだがその彼女を仲間に加えようと努力中のチャーリー、、ステラはジョンの疎遠だった娘、そして彼女は父の復讐の為にチャーリーの計画を聞くや参加する事にする。それは憎き、スティーブが独り占めした金塊を盗み返す計画だと聞いたからである。
 
イメージ 2コレは03年度版で活躍するミニクーパー3台。イギリスのユニオンジャックをもじった色合いなんだがこの3台が大活躍する。まあそんな訳で”ミニミニ大作戦”なんである。
 
 
 
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このポスターは69年度バージョンで主演のチャーリーを演じたマイケル・ケイン
 
65年の”国際諜報局”ハリー・パーマー役で一気にブレイクしたあとの頃、コックニ訛りが強く(ロンドンの下町言葉)どうも聞きにくかったのだがその訛りを直すでもなくむしろそれを自身の売りとしてずっと活躍を続ける33年生まれ、”サー”の称号を持つ今ではワールドワイドな映画界の重鎮爺である。
 
 
 
 
 
 
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これが当時のミニクーパー、、斬新なデザインで小型、ロンドンのような狭い町並みを突っ走るには最適な車だ。
 
プロットは新旧版双方共通、何せ盗み出す金塊が1トンの重さになる。っでこのミニのサイズじゃないと通れない道路を使い3台に分散した金塊を載せる為に足回りを補強してシャッシーを交換するなどの小細工が必要、それでミニクーパーがないと計画自体がボツ、そんな訳でコイツが一挙に主役って事になるのであります。