”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

姫と戦士、、(00年)

英語の原題が”The Princess And The Warrior"(00年)、、で元はドイツ映画。ドイツ語の原題では”姫”というよりニュアンス的には”女帝”が近いとか、、”Der Krieger und die Kaiserin”が本当のタイトルらしい。
 
タイトルからするとアニメかぁ??っでさわりだけでも見るかな、と見だしたら主演のおねいちゃんが”ラン・ローラ・ラン”で街中を走り回っていたフランカ・ポテンテと言うドイツの女優さん。この映画は意表を突く映画で此方でもロングラン、これで一躍脚光を浴び”ジェイソン・ボーン・シリーズ”にも抜擢された。
 
 
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どうもこの劇場用ポスターは???なのだが実際に映画を見る前はこんなとはつゆ知らず、これを最初に目にしていたら、、多分見てないだろう。
 
直訳すればそのまま”姫と戦士”なのでアニメじゃないにしろもうちょっとアクション系か古い時代設定だと普通は思うよ、、。
 
 
主役のフランカ(シシ)は障害者用施設に住み込みで勤務するいたって真面目な看護師さん。ある日、古い友人から受け取った一通の手紙、それには代理人として街の銀行へ行き貸金庫に保管してある”モノ”を取り出して来て欲しい、、とある。其処で目が不自由な患者と街へ散歩に出たついでに銀行へ寄ることにする。其処でトンでもない事が、、スーパーで万引きをして保安係に追われていたボドがトラックの前を横切ったものだからそのトラックの運ちゃんがブレーキを踏みそこね横断歩道を渡たろうとしていたシシがトラックの下敷きに、、間一髪目の不自由な患者は突き飛ばし難を逃れたのだがシシは呼吸困難な状態でトラックの下で身動き出来ない。
 
ボドは逃げ場がなくやむ無く停車しているトラックの下へ潜り込む、、そこで呼吸も出来ない重傷のシシに出食わしてしまう。ボドはどうも軍隊あがり、喉にナイフで穴を開け目の不自由な患者からストローを奪い喉元へ差込み応急処置だ。シシはこの間完全に意識はあるものの全く声も出ないし彼の素性も何も判らない、、幸い救急車で病院へ運ばれ左足の骨折と喉の傷だけで奇跡的に回復するのだが結局命の恩人、ボドの事は一切判らない。
 
これまでが約30分程度に集約されている、、ここまで見たらこりゃもう見ない訳にはいかんだろう、、要するに一般社会の出来事に疎い”お姫さま”状態のシシが恩人探しに出掛けるのでは??と思わせる展開だ。
 
映画はそれから二ヶ月後、、、すっかり骨折も癒えてシシは病棟のみんなに迎えられ施設へ戻って来る。しかし命の恩人の事が忘れられず彼の上着から取れたボタン一つを頼りに彼を探す事に、、。そんな展開になり今度はボドの素性が明らかになっていく。ボドは最愛の妻を事故で亡くしすっかり勤労意欲もなくし兄と二人で生活している。その事故の時、あるガソリンスタンドで給油中だったのだがタバコを吸っていた客が吸殻を落としてしまいスタンドに引火、給油中だった彼の奥さんが巻き添えを、、、彼はトイレにいて難を逃れたのだがそれがいまだにトラウマになっている。
 
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給料が良いからと言われ葬儀屋へ勤めるのだが他人の葬式で泣きじゃっくてしまいあえなくクビ、、兄が街の銀行で保安係りをやっていて地下金庫へ通じる地下通路を発見した事から完全犯罪を立案、兄弟二人で一世一代の大勝負に出る事にする。
 
下水道の入口から忍び込み金庫までのトンネルを掘り準備万端、最後に普段兄が勤務しているデスクに出ればもう金庫だ。そこから地下へ降り来た時と同じ方法で逃げれば誰にも気付かれる心配はない。
 
シシの方は意外と簡単にボドの住所が判ってしまう。目の不自由な患者を連れて事故現場へ戻るのだが当時、現場でオロオロだったが耳を澄ませて良く考えるとボドがどちらの方角から来たのかが判る、そこでその道を逆に辿ってある銃砲店へ、、店主は知らぬ存ぜぬだったが壁にあった軍服姿の彼の写真、それには名前まで書いてある。っであっさり”戦士”の居所が判明、、。
 
シシは自分の想いを胸にボドと兄が暮らす小屋を訪ねるのだがボドは全く愛想がない、、二度も会うのを拒否され雨中トボトボ帰る事になってしまう。
 
そんなある日、今度こそは友人の約束を果たすべく銀行を訪ねるシシ、、そして貸金庫を開けるのだがその時、銀行の警報アラームが鳴り響く、、そこはボドと兄が押し入った銀行だったのである。
 
うーん、、な場所もあるにはあるのだが此処まで約2時間、、結構ハマりまくって見てしまった。残りは20分、結構長い映画、、、っで家内に呼ばれて夜メシだ、、すぐに食べないと今夜は余り機嫌が良さそうじゃないけん、録画モードにして取り合えず食事を先に済ませる、、。映画を中断するってのはイヤなんだがな~、、でもやはり此処は家庭円満を実践せにゃ、、。
 
で銀行強盗の場面から、、現金輸送車が来て護衛二人、その護衛を眠らせ現金を奪う計画。兄も被害者と言う計画でボドが地下から飛び出し兄にクロロホルムで護衛を一人ずつ眠らす指示を出す。そのクロロホルムの量が少なかったのか若い方の護衛がふっと目覚めてしまい計画が想定外の方向へ、、しかも其処へロビーから降りて来た警備員とその後をつけて来たシシ、、、とそんな展開になってしまう、。
 
このところフランス映画にドイツ映画、、、今夜はやっと”12年奴隷”に”Her"、、映画三昧だぁ~、、。