”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”運び屋”(18年)

f:id:guch63:20190312093443j:plain


クリント・イーストウッド御大が主演&監督に戻った話題作、首を長くして待っていた、"The Mule"へ駆けつけた、、やはり同じファンが多いのかほぼ満席、ネットから座席を確保しようとしたのだがE-7っきゃ取れなかった。まあA~Dは空いてはいたがそれじゃもう”上を向いて歩こう”状態だ、それに次の時間まで待てないので諦めてポチン、、。

やはりクビが痛いと言うより116分、画面に圧倒されてしまいかなり疲れた、。映画の背景は予想外のシカゴ郊外、7年前の出来事からスタートする。アール爺(C・イーストウッド)は頑固で仕事人間、それがこれ又、意外な事に園芸家なのだ、それも”月下美人”並みに一度しか咲かないユリの花の専門家である。アール爺自身は仕事をしている間は陽気で八方美人、誰からも慕われそれを楽しんでいる。問題はそれが講じて家族以上にそんな周りとの関係を大切にしている事で遂には娘の誕生日から卒業式、そして結婚式まで反故にしている、無論奥さんのメリー(ダイアン・ウィースト)からはとっくに離縁されているのだ。

 
そして7年後、、園芸農場は遂に破産、アール爺は住まいも無くしてしまう。そこから中身が何だか知らずにシカゴからテキサスまで”荷物”を運ぶ運転手として何回も往復する事になる、、。これは実在したレオ・シャープと言う退役軍人の体験談を脚色したもので80年代に存続したメキシコの麻薬カルテルとの取引が元ネタだそうだ。映画ではそのカルテルのボスをアンディ・ガルシアが演じていた、。
 
更にアイリス(娘役)を演じたのはアリソン・イーストウッド、それとジニーと言う孫娘を演じたのがタイッサ・ファーミガ、、此方はヴェラ・ファーミガ実妹でもうそっくりさんいらっしゃいみたいな雰囲気で二人から目が離せなかった。
 
詳細は書けないが、、、一つだけ最後に、もしイーストウッド爺が10年若かったら恐らく違うエンディングだったんじゃないだろうか?これは実際にご本人に聞いた訳でもインタビューを読んだ訳でもないのだが終盤ハイウェイででブラッドリー・クーパー扮する麻薬捜査官に捉えられる。そして4WD車のトランクを調べるとそれは空だった、、、それを120%期待していたのだが。是非皆さん、このguch爺が描くところのプランBは如何でしょう??そしてそれがきっかけでカルテルの壊滅に繋がっていけば☆☆☆☆は間違いなかった、。