”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”駅馬車”(38年)

原題はそのまま”Stagecoach”、このブログタイトルにピッタリのオールド西部劇の名作だ。監督はジョン・フォードで主演はクレア・トレバーにジョン・ウェインその他駅馬車の乗客になる7人である。

 

f:id:guch63:20190902175741j:plain

背景になっている町名は架空でもアリゾナ州からお隣のニューメキシコ州へ行く定期路線の駅馬車ルートが舞台、映画では二日間程度の距離らしい。問題なのはアパッチ族が酋長のジェロニモを先頭に居住区を出てしまい騎兵隊の警護がないと駅馬車だって何時襲われるか判らない、、と言う危険地帯を行く事になるのだ。

乗り合い馬車の乗客同士の葛藤、各自の思惑、それに町を追われて来た娼婦のダラス(C・トレバー)、そしてその馬車に遭遇するのが刑務所を脱走して来たリンゴ・キッド(J・ウェイン)それに保安官と御者、一種の群像劇だが見せどころ満載でインディアンの襲撃を間一髪かわしたと思ったら最後はリンゴと彼の親、兄弟を殺害したルーク・プラマー一家との対決と息をつく暇もない、これが38年に制作されているって事に驚きを禁じおえない。

これまで名西部劇ベストテンには間違いなくランキングしていたがやはりこの映画はトップスリーに入るだろう、、他の二作品は”シェーン”、”ヴェラクルズ”、そして”真昼の決闘”、”続・夕陽のガンマン”、”西部開拓史”、”荒野の七人”、”アラモ”、、等は外せない。