”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”チェイサー”(17年)

このハル・ベリー主演の映画、原題は”Kidnap”と言う、邦題は”チェイサー”になっている。調べたらこの”追うもの”、と言うタイトルで評判が良いのは韓国映画の”チェイサー”だった。

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映画の展開から見ると単に”誘拐”よりこっちの”追う人”の方がより的確に内容を表している気がする。何せごく普通のシングルマザーが孤軍奮闘、息子を連れ去った犯人を追って追って追いかけて最後は追い詰めるのだ、おまけに児童誘拐犯のアジトを急襲し犯人たちをやっつけて組織壊滅、大手柄を挙げてしまうのだ。

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007に出演した時のハル・ベリーと違って今回は完全に汚れ役、殴られ蹴られ乗っているクルマはグチャグチャに、それに劇中着ている衣装はウェイトレスのユニフォーム以外には黄色いブラウス一枚っきりで鼻血は出すわ海中へ潜って死闘は繰り広げるわで化粧っ気もゼロ、散々な役柄だった。

夫と親権を争っているカーラ(H・ベリー)は近所のダイナーでウェイトレス、でも可愛い息子が居れば幸せ一杯の毎日だ。それがある日、二人で公園へ遊びに行った際、ちょっと目を離した隙に誘拐犯の餌食に、、車に乗り込むところを見て追跡を開始するのだがそれがもう高速道路を追いかけて大事件に発展して行く。

最初は犯人の顔姿も見えずひたすら追うので往年のスピルバーグ監督、”激突”仕立てかぁ??思ったがあっさり犯人の顔出しで興味は萎えちゃう、でも犯人側はセリフもなく不気味な存在である事は間違いない。

ママの愛は強し、敵のクルマがぶっ壊れ途中で乗り換えてもママはしっかり追いかけて行く、無論警察にも通報するのだが敵は寄って来たハイウェイパトロール隊の大型バイクまで壊してしまい更に逃げて行く、。さてママは愛息、フランキーを連れ戻せるのか?最後はもう一ひねりあると思ったが元夫はどうも関与してなかった、、でも隣人さ、、と言って助けに来たヤツが怪しいと睨むあたりはママの大手柄だった。

でもやっぱり007の時、記念すべき一作目の”ドクター・ノオ”に抜擢されたアーシュラ・アンドレスを真似て色違いの同じビキニ姿で登場した時の方が断然良かった、。