若者の日本語読解力が低下していると言うショッキングな記事を見つけた。こりゃ他人事じゃないし高齢者になっても同様なら大ごとだ、俺には心当たりも大アリだ。
先日、国内の新聞社3紙が大きく取り上げていたのだが、、;
”経済協力開発機構(OECD)が発表した79の国と地域の15歳を対象とした国際学習到達度調査(PISA)の結果によると、2018年の読解力ランキングで日本は15位となり、前回15年の8位から急落したのだ。”と書かれている。OEDCがこの調査にどんな関係があるのかPISAと言うのはどれだけ信頼すべき組織なのかは判らないが文面からみればこれは驚きだ。
続いて書かれていたのは、、;
読解力、それはすなわちすべての学びの基本にして土台である。読解力が身についていなければ、数学の問題も解けないし、科学の知識も吸収できない。つまり今回のPISAの結果により、日本の教育の基礎が崩壊しつつあることが浮き彫りとなったのである。これは、03年の調査で読解力がその前回の8位から14位に落ちた「第1次PISAショック」以来の衝撃的結果だ。
と続いて行く、。うん、これだ、ちょっと寄り道になるがこんな背景があるから昨今映画の邦題は全部カタカナ化されているんだ、、それに日本語どころか英語だって理解出来てないのにいきなりカタカナじゃ本質を学ぶ余裕もないのだ。”ザ”とか”スルー”なんて言っているから発音だって上達しない、日本語にない発音はカタカナ化しちゃいかんってのが理解出来ないんだろうか??
そして結論めくが、;
対策を講じるにあたり、大事なのはその原因を分析することである。文科省は、読解力の低下は複合的な要因と分析しているが、真っ先に思い当たるのはスマホやSNSの弊害ではなかろうか。電車に乗ると老いも若きも一心不乱にスマホに見入る光景は、もはや現代日本では常態化している。
このくだりは普段からワタシの懸念事項として何回も指摘しているのだがまさにこの問題に行き着く。指で検索して読む、、その時点では”ああ、そうっか”、と理解出来てもそんな情報は脳内に留まらない。調べた傍から忘れているのだ、、これはジジイが言っているだけじゃなくて実際にそうなんだ。
お茶の水女子大学の名誉教授曰く、;
「ツイッターやラインでの短文のやり取りは、本来、俳句や短歌に親しんできた日本人に合っている面があります。必ずしも論理的ではないものの、その行間に意味を込める短歌や俳句の文化がある日本に馴染(なじ)んだ。しかし一方で、ツイッターなどでの短文のやり取りに慣れ過ぎた弊害として、長文の読み書きを敬遠し、読解力の低下を招いてしまったと言えるでしょう」
っとこれまたワタシの自論と言うか普段から心配していた通りだった。こんな背景があるので字幕なんか読んでられねぇ~、、映画は吹き替えさ、っとなるのだ。おまけにこれは何も日本だけの事じゃないが真剣に演技を感じて脚本の良さを知るなんて悠長な事は言わずに”ドギューン、バァ~ン”とCG満載、派手な映像に喝采が上がるようになってしまっている現状だ。
そしてもっとショッキングなのは、、;
「読書を全くしない生徒の割合を見ると、PISAの結果がトップだった中国(北京、上海、江蘇、浙江の4地域が対象)が3・3%であるのに対し、日本は25・7%にも上る。また、読書を月に数回する生徒の点数はOECD全体で平均より45点高く、新聞を月に数回読む生徒も平均より33点高い。たった月数回でも本を読み新聞を読むことが読解力に大きな影響を与え、点数に劇的な差となって表れていると言えます」
とその調査の結果が披露されているのだ。早い話、スマホ弄りに忙しくて読書や新聞を読む時間がない、、そりゃ一日は24時間っきゃないのでその内6~8時間もスマホをやってりゃ寝る時間を取ると読書する時間などある訳ないさ。
これらは文章の理解力に繋がるものだがテレビ等の街頭インタビューでも見ているワタシが恥ずかしくなるような場面に出くわす。”これは先日私の姉から頂いたブローチなんですよ”っとか”田舎のお婆ちゃんお元気ですかぁ?”何て聞くとうん、待てよオレの方が間違っているんだろうか??と頭を抱えてしまう。
それに各局の専属アナウンサーだって最近はやたらと語尾を伸ばすのがあったり前なんだろうか?”すいませ~ん”とか”では又、お目にかかりま~す”、はもう標準語??それに若い女性がごく普通に”ヤバい”を連発するし、、。まあ新入社員が怖くて社内電話に出られない、、とは聞いたことがあるが読解力と同じようにこれも問題だぁ~、、うん、オレだってやっているし。