”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

洋画邦題今昔物語 再

これは初めてこのブログで投稿した記事だ、、それもYahoo時代の2007年3月7日である。って事はそろそろ15年が経過するって事になる。まだオーストラリアに住んでいる頃で管理人に就任したのが2009年なのでそれよりも前の事なのだ。しかし言わんとする内容に関してはそれ以降もちっとも変わっておらずむしろ邦題はカタカナ化が激増しているし相変わらずヘンテコな解釈が蔓延している。

 

新しいところではオスカー受賞作”ディパーテッド”直訳すれば亡き人、世を去った人、、早い話死人なんですがそれをそのままカタカナ表記として固有名詞化して邦題となっています。昔ならその内容を表すのに”裏切りの街角”とか”暗黒街の顔役”(実在のタイトル)なんでしょうが2007年にはちょっと古臭いと言うか60年代風で時代錯誤の感がします。

しかしこのタイトルだけをを見聞きして”こりゃ面白そうだ、、”と思います?英語表記なら先ず最初は”出港済み、、”とかと思うんですがそれでも辞書を見れば意味は判ります。今ほど色々な情報が飛び交う前は映画会社もタイトルだけでおおよその内容を想像させなくてはいけませんし誰が主演するのかを前面に出す事でも興味の持ち方は変わるものです。マーティンスコセッシ監督、主演レオナルドデカプリオと来ればタイトルに凝らなくてもヒット間違いなしとの自信の表れと言うのが真相ですかね。しかし邦題にはもう少し凝って欲しかったと言うのがおっさんの独り言です。

ちょっと古いところでは”リバーランズスルーイット”、これなんか如何してこうなっちゃったんでしょう?”川の流れのように、、”じゃ美空ひばり主演みたいですが、封切り時についた邦題はその後DVDを経てTV放映と末永く残る訳ですからもう少し考えて欲しかったと言うのが本音です。今なら多分そのまま”ホースウィスペラー”ですが”モンタナの風に抱かれて、、”の方が断然良いと思う映画ファンは大勢いると思うのですが、、。尤も女性層にターゲットを絞った邦題としてこれにはマーケティングの影響力を強く感じますが。

これまた輪をかけて古い話ですが"Waterloo Bridge"が”哀愁”、"Love is a Many-Splendored Thing"が”慕情”とそれなりに後世に残るタイトルとなっています。当時の配給会社では英語をそのままカタカナ表示で使う事など考えもしなかったでしょうし試行錯誤して考え出した結果だったんでしょう。”カサブランカ”はそのままカタカナ表記(これは考える余地なし)、”風と共に去りぬ”は原題の直訳となってますが大きく分けると;

そのままでカタカナ表記、原題の直訳(一部も含む)、新しい邦題とあるように思います。の中には原題自体がそれ程良くなく邦題の方が断然面白そうだと言う現象も起こるケースがあり(製作者には理由をつけたり事前に了解を得たりとそのご苦労は大変だと思いますが)これがヒットした場合には喝采を送りたいものです。

 

随分とツマンネー事を書いていたんだなぁ~、、反省。