”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ミート・ザ・ペアレンツ”(00年)

この映画、原題は”Meet the Parents”、、単に”両親に会って”なんだがアメリカやオーストラリアじゃ爆発的に大ヒットした。続編まで作られそれに配役されたダスティン・ホフマンバーブラ・ストレイサンドの”飛んでる夫婦”が実に面白かった。

しかし日本じゃ期待されたほどにヒットはせずシリーズの3作目は遂に劇場公開なしって有様だった。確かにこの手のコメディは日本人には受けない、、それに妙にセックス絡みの話は描写はOKでも会話や突っ込み振りの可笑しさに共鳴出来ない節がある。

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それにもまして配給元の最大の失敗はこの邦題じゃなかろうか、、とずっと思っている。何でこんな場合そのままカタカナにしないでもっと気が利いた邦題はつけられなかったのか? そのまんま”ミート・ザ・ペアレンツ”じゃオレなら絶対見に行かん。しかも原題では夫々”Meet the Fcokers”、”Little Fockers”と違うのに邦題はしつこく”ミート”に拘り番号を付けただけだし、、これは”Taken”を何時までも”96時間”ってやっているのと同じ手法じゃないのかな?。

そもそも”ナイト”とかをそのままカタカナにすると”Night”なのか” Knight”、”Nite”なのか判りゃしない。それと同じでいきなり”ミート”と言われると普通は”Meat”と”肉”を思い浮かべないだろうか?

映画の内容は単純明快、ゲイロードベン・スティラー)は付き合っているパメラ(テリー・ポロ)と結婚したくてその両親(ロバート・デ・ニーロ&プライス・ダナー)が住むシカゴへ許しを得に行く、と言うお話しだ。

しかしオーストラリアの劇場では最初の大笑いがこのゲイロードの登場場面、何せその名前が”Gaylord Focker”となると観客は大爆笑だ、、Gay(おかま)Lord(大将)、、Focker(Fucker)と来れば笑うっきゃないのだ。これを瞬時に翻訳出来る機械があったとしても日本じゃ絶対に受けない、、まあそれが文化の違いさ、って事になるのだ。話は飛躍するが日本の笑いはお笑い芸人に代表されるような”ボケ”、”つっこっみ”で成り立っている。その昔、関東系は”コント55号”を代表するような体当たり演技で関西系はこのボケが特徴と聞いた事があるが何時の時代でもこのセックスや卑猥さを売りにすると失敗するケースが多かった。

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日本じゃ余り知られてないのだが”ラストサムライ”にもチョイ役で出ていたビリー・コノリー(↑)はスコットランド人だが一人漫才の天才だ。この人のステージは何時も満員状態でファンが入り切らない、、オーストラリア公演でも発売前に売り切れてしまい広告も一切出なかったくらいだ。その彼の話術と言うかお笑いのネタがセックス絡みの話題で思わずニヤリとさせられてしまうのだ。観客は男女関係なく大爆笑、、、少々判らなくても周りが笑っているのでつられて笑っちまえ、、みたいで最後までゲストの出番もなく一気に笑わせるのだ。

いや~、話が逸れちまったがそんな笑いのツボが違うので日本じゃこの手のコメディー映画はダメなのかな??っと思い当たった、。同じベン・スティラーキャメロン・ディアスと共演した”メリーに首ったけ”は日本でもヒットして大成功したように聞くのだが、、あれはキャメロン・ディアスの可愛さがメインだったかな??

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この場面は思い出しても笑っちまう、。