”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”スパイ・バウンド”(04年)

ナンだ、どうも札幌に”外出お控え令”が出た途端スパイ映画ばっかりじゃん、、それも映画チャンネルじゃ女スパイシリーズでもやっているんだろうか?この映画はフランス、イタリア、スペインの共同制作版だがセリフは全編フランス語だった、、こうなると字幕に頼るっきゃない。でも原題は”Agents Secrets”に(文法がヘンなのはワザとか?)、それに邦題が”スパイ・バウンド”と何ともこれもへんてこりんだな、、スパイが飛び跳ねるってのか??

でも主演の”女諜報員”がモニカ・ベルッチなのでやっぱり見るっきゃないだろう、共演している元夫のヴァンサン・カッセルはどうでも良いのだが、、。

ストーリーはこの種のスパイものにしちゃ珍しく実際に起きた事件を元ネタにしている。85年に実際に起こった船舶爆破事件、フランスの核実験に反対するグリーンピースのクルーザー”虹の戦士号”をフランスの情報機関DGSEがニュージーランド沖で爆破したというものだ。

それに関わった女性スパイの証言を元にヴァンサン・カッセルモニカ・ベルッチが共演しているのだが舞台はカサブランカ沖に、そして貨物は武器の密輸に置き換えられている。その夫婦を装ってモロッコでの爆破工作に取りかかった男女のスパイが、非情な運命をたどっていく様を語り明かす。スパイに関する緻密なリサーチを行ったというフレデリック・シェンデルフェール監督が、裏社会を生きる男女の孤独を静かな緊迫感がみなぎる映像で描出しているのだが、、。

 

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これは珍しいショートだがこんなスタイルが一番私好みだ。

このモニカ・ベルッチ、007でもボンドガールとして”スペクター”に抜擢されていたが64年生まれのイタリアン。モデル歴を経て映画界へ、92年にデビューしてからずっとイタリア映画界ではトップ女優として引っ張りだこだ。

 

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此方の雰囲気が一番見慣れたスチールかも知れないなぁ~、、アメリカンと違って髪も黒いし体形もドンパッ、もりもりって訳じゃないので冷静に見てられる。でも劇中ワンシーンだけサービスショットがあって決して彼女はペタンパイ、イヤ、普通でもないって事を証明してくれた。もうそれだけで満足出来た映画でした、、(笑)。女優さんは得だよなぁ~、、。

以前”ティアーズ・オブ・ザ・サン”(ヒドイ邦題だぁ~)でブルース・ウィリス(つい最近までウィルスと混同してた)と共演、個人的にはかなり好きな映画なんだが評論家諸氏には散々でIMDbでも6.6点っきゃ獲得出来なかった。

この映画ではナイジェリアの難民キャンプで医師として活躍していたリーナ(モニカ・ベルッチ)を助け出す為にSEALの小部隊が送り込まれるストーリーでかなり緊迫した戦場からの脱出映画だった。

モニカは着たきり雀で化粧っ気もなく完全なる汚れ役だったが妙に色っぽくてすっかりお気に入りになった。スペインのペネロペ・クルスと並んでイタリアのモニカ・ベルッチは see you in my dream のトップランキン女優の双璧だぁ~、(笑)、。

 

 

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