”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”サバイバー”(15年)

犬も歩けば棒にあたる、、まさにそんな印象の映画だった。映画館だったらチョイとツッコミどころが満載で荷台から転げ落ちそうだがテレビ画面ならそんな事もなくまさにテレビ配信限定で☆を3個くらい進呈したい出来だった。

しかし原題は”Survivor”、、勿論”生き残り”なんだがちょっとなぁ~、こんな場合こそ邦題をもっと捻れば良いものを、主題はニューヨークの大晦日、タイムス・スクエアーに集まったうん十万人からの群衆をぶっ飛ばすと言う爆弾テロ阻止を描いたアクション編なんだが、。

イメージ 1ストーリーはロンドンにあるアメリカ大使館、其処へ本国から招集された優秀なビザ発給担当官4名がやって来る。目的は胡散臭いヤツがアメリカ入国に必要な書類を提出してビザを申請するなかから不適格、或いはヤバい人物を探し出す事を任務としている。

新任の彼ら4名を束ねる主任がケイト・アボット(ミラ・ジョヴォビッチ)、彼女は特に優秀で申請者の背景から経歴、勤務先などを徹底的に調べ上げ怪しい人物を事前に探し出すのだ。この辺りの設定は過去になかったなぁ~、かなり新鮮な設定でパスポートの偽造が困難になった近年はこのビザの発給を最後の水際阻止作戦として大使館内に存在しているCIAなどでも重点を置いている事が良く理解出来る。

そして相対する殺し屋があの5代目ジェームズ・ボンドを演じていたピアース・ブロスナンだ。この映画では”時計屋”と言う呼び名で誰も素顔を知らない凄腕の殺し屋を演じている。その”時計屋”に追われロンドンからニューヨークまで、、仲間たちの爆死の容疑者、そしてスパイとして追われる立場になってしまうケイト、さて爆破の候補地は何処なのか大使館に本当にスパイがいるのか時間の余裕がない中ケイトは独自の判断で真相を追うのだが、、行く先には”時計屋”の魔手が、。

どんでん返しって訳じゃないし真犯人はかなり早く面が割れてしまう、でも何処が爆破されるのかが判らず最後まで一気に見せる思いがけない緊迫度だった。別にミラ・ジョヴォビッチのファンでもないのだが久し振りの出演作だった。所属部署がCIAじゃないので別にそんなに強い設定じゃないのだが最後は凄腕の殺し屋をまさにうっちゃる辺りはなかなかのもんだった。それにしてもイギリスの情報部を引退した殺しの許可証”00”を持っていた男が再就職して一匹オオカミ殺し屋かぁ~、、こんな末路は気の毒だった、。



お茶の間鑑賞満足度☆☆☆☆
映画の出来☆☆
元007の抹殺方法☆☆☆