”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”警視バンクロフト”(17年)

その昔、都内は日比谷、有楽町、東銀座界隈で映画館全盛の時代、何処も入れ替え制がなくましてや指定席はど真ん中の一部白いカバーが掛かった数列だけだった。なので切符を買って入り通路側か後方に絶好な場所を見つけ、その回の上映が終わると席を立つ人を目掛けて突進、座席を確保したもんだ。当然映画のクライマックスを先に立ったまま見てしまう事になる、、そんな経験をしたのが”太陽がいっぱい”だったような、。何せ館内に入ったらアラン・ドロンが壁に投射器をあてて一生懸命に誰かのサインを真似している場面だった。

そんな遠い昔の記憶が蘇ってきたのがこのTVドラマ、正統派イギリスの刑事ものでシリーズが4話ありそれを全部録画して置いたのだが何故か最初に4話の最終回を先に見てしまったのだ、、そりゃこれが最終回だと判ってりゃ何もオレだって好き好んで結末を先に見る訳はないよな、、でも表示がされてなくてどんな内容かも判らずちょっとだけ冒頭を予告編として見ようと思っただけなのに結局それがエンディングだった。

かなり硬派な内容で主演のバンクロフト警視を演じているのがサラ・パリッシュで一話に戻るとこんな感じ、、;

第1話「27年前の事件」:イギリス北部。麻薬と銃器の密売に手を染めるギャング集団カマラが横行していた。リーダーのアティフを捕まえるべく女警視バンクロフトが捜査に乗り出す。一方、念願の犯罪捜査部に配属された期待とは裏腹に雑務をこなす毎日を送っていた巡査部長キャサリンは、ある日、上司の命令により未解決事件を担当することに。早速27年前の強盗殺人事件に取り組むも被害者女性の遺体に残る痕が気になり…。

 

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っとまあ初回はあちこちで良くある”コールドケース”が主題でスタートする、、でもこっちはもう犯人が誰か判っているし興味は何でそうなったの?みたいな動機が気になるのだ、、それにラストがかなり衝撃だし、刑事ドラマの常道を超えている。

でも都合45分のドラマを4話、合計3時間を一気に駆け抜けてしまった。まあ途中でやめられない、止まらないって事はなかなか良かったと言う結果かな?

うん、でもIMDbで調べたら全部で7話、放映されていると記載されている。それも2017年と20年に掛けてだと、、こりゃWOWOWめ何処かで端折ったか、7話を合算して4話に編集したのか??各、エピソードを読むとちゃんと4話で終わっている感じがするのだが、、。

日本の刑事ドラマだと必ずチーム捜査で反発するヤツが出て来る。それに捜査一課長が全員を広い会議室に集めて精神論を語る、、そしてこれはお決まりの馴染みの飲み屋のシーンで何時も貸し切り状態、、。イギリスの刑事ものにはそんな場面は一切ないのだ、、ひたすら登場人物の内面を描きそこから少ない情報を精査して真犯人逮捕に向けて捜査陣が苦悩する、、なかには捜査対象への裏切りや密告もされたりしたりするのだがアメリカと違って直ぐに”ズドン”ってのはないのが救いか?でもやっぱり極悪人は死んじまった方がスッキリするかな??