”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”警視グレイス” (21~22年)

これは正統派、英国発の刑事モノである。原作はベストセラー作家のピーター・ジェイムスで映像化に際しては”ルイス警部”や”刑事モース”で脚本を担当しているラッセル・ルイスが手掛けている。

シーズン1は2話、シーズン2は3話で終わり、でも最後は意外な展開になっているのでまさか此処までで終わりって事にはならないだろう。要点はロイ・グレイス警視(ジョン・シム)が直属の部下を指揮して所轄の警察署で捜査にあたるお話で正統派刑事ドラマと言えるだろう。

最近多いカルトっぽいものとか、怪奇殺人それに古い動機やコールドケースではなく現在進行形の殺人事件の捜査だ。舞台になっているのはイギリス南東部のブライトンで人口は30万人程度の地方都市、風光明媚で海岸線に位置しているので国内有数のリゾート地でもある。

毎回色々な動機から殺しの事件に発展するがシーズン1からずっと継続して未解決になっているケースがある。それはグレイス警視の妻が失踪していてその奥さん、サンディが果たして殺害されたのか現在は何処かで生きているのかが不明な点である。

グレイス警視も初動捜査に出向くのだが途中、サンディに似た雰囲気の女性や後ろ姿を見掛けると現場へ直行する前にその女性の顔を確かめないと前に進めないのである。

シーズン2の最終話では彼に敵愾心を持つ仲間の警視が参加して共同捜査をする事になるのだがあろうことかこのロイが実は妻を殺していて自宅の庭に埋めているのではないかと疑惑を抱き始める。そして肝心の殺人事件の捜査は放り出してロイの背景を探ったりと全く役に立たないのだ。又、それに輪をかけたように所轄の女性署長もグレイス警視に疑いの目を向け始める。

終盤はやっと心を許せる仲になりつつある検視官とレストランのテーブルに着いた途端、携帯電話に”サンディが生きている”と言う電話が掛かって来て茫然とするグレイス警視のアップで”ハイ、オワリ”となってしまうのだ。

なので毎回解決する事件とは別に一体奥さんは何処へ行ったのか、何故、事件性はあるのか、、真相はと、気になってつい次回を楽しみにしてしまう。これが毎週なら待っているのは別にどうって事はないのだがシーズン3に続くと言う事は何時になった配信されるのか、、多分来年にならないとやらないだろう。

そうなるともうオレの場合は何処まで行ったのか覚えている事が困難になる。全シリーズが終わってから一気に録画されたものを見る方がスッキリするかも知れないな、。