”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

本格派、超おススメの刑事映画

昨日投稿した記事は”おススメの刑事映画ベスト・ファイヴ”で民放の情報番組からそのまま転送して来たがどうにも後味が悪い、、だって①②③位が”リーサル・ウェポン”、”ビバリーヒルズ・コップ”、それに”ラッシュアワー”じゃ全部ズッコケ映画だしこれじゃ絶対に”死ぬまでに見とけよ”とは言えないだろう?

なので気を取り直してguch流トップ・ランキングをば、、;(但しFBI,CIA等の連邦政府、それに私立探偵さんは除く、”羊たちの沈黙”とか”マルタの鷹”)

 

夜の大捜査線(67年) - これは100%秀作だ。主演のシドニー・ポワチエロッド・スタイガーのぶつかり合いもあるが南部で起きた殺人事件をシティ・ボーイの黒人敏腕刑事が見事な捜査振りで解決する。”風と共に去りぬ”が黒人を不当に扱っているので上映禁止、、じゃあこっちの映画はどうするんだぁ~、、。

 

ボーン・コレクター”(99年) - 何と言ってもこれは原作者、ジェフリー・ディーバー絶好調時の作品なのでランキングさせない訳には行かない。何より主演のリンカーン・ライム(デンゼル・ワシントン)は下半身不随で車椅子どころか寝たきりの現役刑事さん、、その身動き出来ない彼の手足となって動き回るのが新米警官、アメリア(アンジェリーナ・ジョリー)と言う訳でどんでん返しの神さまと称される原作者も満足な作品だった、。

 

ライジング・サン”(93年) - これも原作が売れっ子、マイケル・クライトンでロスに進出している日本企業がメイン・テーマ。主演のコナー刑事がショーン・コネリーで彼が日本通、相棒がウェズリー・スナイプスだったがバブル期に進出した日系企業を舞台に殺人犯を追う二人の刑事、映画としちゃどうって事はなかったが原作の良さとやっぱりコネリー様のポイントは高いのだ。

 

”刑事ジョン・ブック/目撃者”(85年) - これは意表をつかれる設定。文明とは全くかけ離れた生活様式を貫くアーミッシュの坊やが殺人事件を目撃してしまう事から刑事ジョン・ブック(ハリソン・フォード)が真犯人を見つけ出す為に活躍する実にスリリングな刑事モノに仕上がっている。

 

ブルースチール(90年)- キャスリン・ビグロー女流監督の初期の作品で主演は新米警官に扮するジェイミー・リー・カーチス、新任、初勤務で殺人事件に遭遇してしまう不運な役どころ。確かに荒っぽい作りではあるが新米女性警官が殺人現場で苦悩する姿が実に巧く描かれている。

 

インソムニア(02年) - 何と言ってもロビン・ウィリアムスアル・パチーノ共演とくれば見ないと言う選択肢はない。アラスカの田舎町、それも白夜で夜が暗くならない、、そんな劣悪な環境で殺人事件の捜査にあたる刑事さん達、現地の警官としてヒラリー・スワンクが鍵を握る役柄で配役されている。

 

プレシディオの男たち(88年) - サンフランシスコを舞台にした刑事モノだが殺人現場が軍の敷地内って事で基地の憲兵隊隊長役がショーン・コネリー、彼の娘がメグ・ライアン、、そして街の所轄刑事がマーク・ハーモンとなっている。確かにB級かも知れないが配役が良いしラストでの軍服姿のショーン・コネリー、、これは一見大有りの格好良さだった。

 

”ファーゴ” (96年) - おっとコイツを忘れちゃいかん、。これも正真正銘一級の刑事モノだ。舞台はチョイと珍しく寒空の広がるミネアポリス、そこでもう臨月じゃないの?と思える所轄の警察署署長、マージ(フランシス・マクドーマンド)がトンんでもない事件に遭遇する。

監督がコーエン兄弟で後年テレビシリーズ化もされた。街のカーディーラー、ジェリー(ウィリアムH・メイシー)は金欠で裕福な妻の父から身代金をせ占めようとプロの犯罪者に妻の誘拐を依頼する、、それが想定外の殺人事件へ進展して行く、、。

映画じゃフランシスが大きいおなかを抱えしかも実に見事にこの地方独特の方言を操る、これが一番の見どころだった。当然のようにオスカーでは主演女優賞をぶっちぎりで受賞したっけ、、。

 

”L.A.コンフィデンシャル”(97年) - これも素晴らしいい刑事ドラマだった。原作はジェームス・エルロイが書いた三部作の一部、それが映画化され大絶賛された。配役はケヴィン・スペーシー、ガイ・ピアースラッセル・クロウキム・ベイシンガーなど多彩で背景は警察が腐敗仕切っている50年代のロス・アンジェルスだ。

深夜街のコーヒーショップで居合わせた客たちが銃撃され派手な殺人事件が勃発する、、しかしその犠牲者の中に現役の刑事が一人いた、そんな出だしでこりゃもうまさに刑事たちが作った警察署へ捧げる刑事ドラマだった。(意味不?)

 

”セブン”(95年) - この映画は好き嫌いがはっきりするかも知れない。主演はブラッド・ピットモーガン・フリーマンなんだが監督がデビット・フィンチャー、、っでかなり暗くて衝撃的な描写が多い。本筋はNYの新米、古参の刑事二人が謎の連続猟奇殺人を追って行くお話だ。ブラピの奥さん役にグウェネス・パルトローそしてタイトルロールでは名前の出ない”主人公”にケヴィン・スペーシーが配役されている。

しかし見逃せない刑事ドラマの一本として書き加えない訳には行かない。それ程に衝撃的かつおぞましい刑事モノである。

 

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”ブリット”(68年) - これもサンフランシスコを舞台にした実にスティーブ・マクイーンが素晴らしい彼ならの映画、彼の代表作としてもおかしくない。シカゴの犯罪組織から現金を奪って逃げて来たロスと言う容疑者を護衛しろと公聴会を開く予定の議員に命令されるのだがどうも様子がおかしい、、案の定24時間体制で警護していた仲間が殺し屋に殺され肝心のロスも射殺されると言う大失態、。市内で追いつ追われつのカースタント、殺し屋の乗ったダッジ・チャージャーVSブリットの乗るムスタング、50年以上が経過してもこんな追跡劇は超えられない。

 

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フレンチ・コネクション(71年)&フレンチ・コネクションII”(75年)

ー これは最初がNY,”II”ではフランスに飛びポパイ刑事、ジーン・ハックマンが大活躍するまさに刑事モノの真骨頂だ。それに監督のウィリアム・フリードキンが冴えて冴えて冴えまくっている。それ程に素晴らしい映画になっている。恐らく刑事モノと言うジャンルで括るとこれ以上の作品はない、これは断言出来る。

 

 

今回はアメリカンを中心にピックアップしたのだがフランスにもイタリアにも素晴らしい刑事モノがあるのだ、。次回気が向いたらって事で、。

ああツカレタぁ~、、一気に此処まで書き上げた。そののめり込み度☆☆☆☆、、でよろしいでしょうか??