”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”アリー / スター誕生”(18年)

このタイトル、我ら世代はどうしても1954年のジュディ・ガーランドになる。もうチョイと古い世代だと1934年のジャネット・ゲイノーか?それがリアルタイムとなると1976年のバーブラ・ストレイサンドとなりクリス・クリストファーソンの二人が真っ先に目に浮かぶ。

そしてこの時代にこれでTVシリーズを含め8回目のリメイクに抜擢されたのがレディ・ガガブラッドリー・クーパーだ。まあこれまでは夫々の世代にマッチした歌姫を抜擢していて舞台俳優として成功するケースから今回のカントリーミュージックからどんどんと活躍の場を広げてスターダムにのし上がって行く過程は共通している。

兎に角、この2018年度版はすこぶる評判も良くレディ・ガガの歌唱力には改めて驚かされた。ワタシとしてはこよなく愛するトニー・ベネットと共演した時から目を着けていたのだが今年は遂にバイデン新大統領の就任式でも国家斉唱している。その前にはスーパーボウルにも招かれていたしその時の感情豊かに歌い上げたステージはそれまで歴代ナンバーワンとの評価だったウィトニー・ヒューストン、或いはジェニファー・ハドソンをも超えていたとの評判だった。

 

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そしてこの”アリー”の場合は監督も脚本も主演も全部ブラッドリー・クーパーが演じている。何処まで実際に彼が演奏し歌ったのかは判らないが実に見事に作られたまさに彼の”スター性誕生”の映画としても良いのだろう。個人的には風貌が76年度版のクリス・クリストーファソンとダブってしまい最後までこれは彼とバーブラの伝記映画じゃなかろうか?と吹っ切る事が出来なかった。

 

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”Stefani Joanne Angelina Germanotta”と言う本名からもイタリア系と判るが1986年にニューヨークの郊外ヨンカースに生まれている。かなり裕福な家庭で育ちジュリアーノへの入学も決まっていたがそれを蹴って有名校へ進学、何と14歳ころからステージに立っていたとか、、まさにこの映画の本筋通りの出世街道をまっしぐらだったらしい。

映画はミュージカルとのジャンル分けらしいが見終わってからも口ずさむ曲ってのがないのだ、これは多分に年齢のなせる業とは思うが、、でも”ラ・ラ・ランド”は見終わっても口ずさむ曲が何曲もあったような、、”ブッダのように私は死んだ”なんてのは替え歌まで覚えているのだが、、。

しかしBSNHKさんも連続して40年代のヒッチコック映画を放映するかと思うとこんな近年の映画も放映する、、こりゃ油断がならない。つい先日まで有料配信で550円を課金されるところだったのに、、。