”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”スター誕生”(76年)

昨日のレディ・ガガ版、”アリー/スター誕生”に続き76年に作られたバーブラ・ストレイサンド版を検証してみた。そりゃまあ時代は45年以上も経過しているので最新技術を使って加工されたアリーは背景だって断然現代風だったが主人公の二人が双方の映画で妙に似ているのだ。

 


“Evergreen” from A Star Is Born” (1976)

 

これが当時大ヒットした主題歌、”エバーグリーン”だがオスカーも獲得、ゴールデン・グローブ賞に至っては作品賞から男女主演賞等々軒並み各部門で受賞している。

この曲のヒット振りだけでもアリー版、”スター誕生”を超えているのだ。しかし乍ら映画の出来と言う点では評論家諸氏はアリー版に圧倒的な支持を表している。

この主題歌をレコーディングする場面はクリス・クリストーファソンが付き添っているのだがその風貌はそっくりそのままブラッドリー・クーパーとダブっている。それにストーリーもほぼ同じで人気の頂点から下降、そして双方新しい女性スターを見出し自身も復活を遂げる、、そして二人は結婚、しかし酒とドラッグに溺れ最後は一気に坂道を転げ落ち人生を放り出してしまう、、。

 

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逆に女性たちは今度は単独でスターの座をまっしぐら、更に頂点を目指す、と終盤の出来事もそっくりだった。

ミュージカルなので映画の出来を問うよりどれだけ主題歌、それに挿入歌がヒットしたかに集約されている。その観点から見るとやはりバーブラ版、76年の”スター誕生”は曲に馴染みがあり我ら世代ではどうしても此方に軍配を挙げたくなる。

さて次にリメイクされる時は一体誰がキャスティングされるんだろう??過去の例から見て次は40年後だとすれば、、ああオレはもう居ないんだった。それに主役に抜擢される女優さんはまだ生まれてもいないよな、、(笑)。