”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

印象的な登場シーン ①

映画の評価は別にして主人公やそれに近い立場のキャラクターが初めてスクリーンに登場するシーンってのは何時の時代でもわくわくさせる。その登場場面での印象がその映画を左右させる時もあるし何度も何度もテイクを重ねたにも関らずボツだったり予想外に一発で決まってしまう場合もあるように聞く、。

これは監督さんのスタイルにもよるがヒッチコック監督は余り執着せず割と自然に淡々と主役が登場して来る、、そんな印象の名作が多い。確かに”裏窓”でもごく自然にジェームス・スチュアートもグレース・ケリーも登場して来るし”鳥”だってティッピ・ヘドレンの登場場面はさて何時だったか?と悩むほどに自然体だった。

監督さんで見回すと同じイギリス人だがデイビット・リーンはそんなワンシーンにかなり凝っている事が判る。これは今でも語られる名シーンだが遠く蜃気楼が漂う中、忽然とシェリフ・アリ(オマー・シャリフ)が登場する場面だ。

 

 

irage

 

ああ~、このシーンを見たらもう他の映画はどうでも良くなった、。それ程に衝撃的な名シーンでこれを70mmの大画面で見た時の印象は半世紀以上が経過しても消える事はない。

 


Breakfast at Tiffany's Opening Scene - HQ

 

これはもオードリー・ヘップバーンの魅力で見せる映画、それを監督は百も承知、いきなりタイトルバックに夜明けのニューヨーク、タクシーから降り立ちティファニーのショーウィンドーをのぞき込む、確か何十回とテイクを重ね、沿道には人だかりが増えてしまったそうだが最後までやり遂げた、デニッシュ・ペストリーは苦手だったオードリーはかなり抵抗したらしい、。監督はブレーク・エドワーズで原作があのトルーマン・カポーティと言うのが俄かに信じられない。

 

そして今回の”印象的な登場シーン ①では真打ちの登場だぁ~、、もうこれっきゃない見事なシーン、。

 


Dr. No (1/8) Movie CLIP - Bond, James Bond (1962) HD

 

監督のテレンス・ヤングによるとこの僅か数分のシーンは何十回も繰り返し撮影されたらしい、。まあそれだけ当初はBクラス映画と言う制作示唆だったようだが後年、コレだけ長く続く大ヒットシリーズになるとは誰も予想はしていなかっただろう。

では又、②でお目に掛かりましょう。サイナラ、サイナラ、、サイナラ。