”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ロックフォードの事件メモ”(74~80年)

TVシリーズとして制作されシーズン6まで放映されている。主演はジェームス・ガーナーで舞台はロス・アンジェルス、そしてそのジム・ロックフォードは5年も無実の罪で服役して来たと言う設定の私立探偵だ。

ジェームス・ガーナーは”大脱走”で脚光を浴びるまでは56年頃に映画デビューし10本近くの作品に出ているがこれがメージャー出演になりドイツ軍の収容所では何でも調達して来る便利屋ヘンドリーを演じていた。劇中、盲目になってしまうドナルド・プレセンスの相棒として最後まで行動を共にし、戦闘機に乗り込んだ時にはこりゃ彼らが脱出唯一の成功者か、と思わせたもんだ。

それ以降お笑い系のコメディやジュリー・アンドリュースと共演もしているが1965年には異色戦争映画、”36時間”でエヴァ・マリー・セイントとも共演していた。この映画では記憶を無くした連合軍の将校役、敵のドイツ軍参謀がロッド・テイラーで飛行機事故から回復したジェームス・ガードナーを既に戦争は終わり、連合軍の勝利だった、と信じ込ませ連合軍が果たしてノルマンディーを含む何処の海岸へ上陸するのか聞き出そうと言う映画だった。

 

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それからは西部劇が多くなって”砦の29人”、”墓石と決闘”、”夕陽に立つ保安官”等があった。66年には”グラン・プリ”で三船敏郎イブ・モンタン、そして又もやエヴァ・マリー・セイントと共演している。そんな映画歴の後にこの”ロックフォードの事件メモ”に出る事になったが以前活躍していたTVシリーズの”マーベリック”とは全く違う役柄で毎回ロケが敢行されたロスの各地を見るのも楽しみの一つだった。

私立探偵特有の”ハードボイルド”さは余りない、ちょいとソフトで頼りなげな探偵振りで女性にはすこぶる弱い、ロス市警に昔馴染みがいて毎回捜査にはそれとなく便宜を図ってくれる。依頼される事件も警察じゃ手を出せない案件が多くその辺は持ちつ持たれつの関係が継続されていく、。

どの事件も殺しが絡むものだが全編ロス市内でのロケ撮影を中心に撮られている。セットは彼の事務所兼住居、警察署内でその撮影場所が良く知ったホテルだったりレストランだったりでTV画面で知った場所や食べた事があるレストランが出て来ると妙に懐かしい。それに彼の乗っているクルマ(カマロの2ドアスポーツクーペ)とかが出て来ると妙に嬉しくなってしまう。

 

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2000年には”スペース・カウボーイ”と言う映画でクリント・イーストウッドドナルド・サザーランドトミー・リー・ジョーンズの面々とロートル飛行士が再度招集されてシャトルで宇宙へ飛んで行くなんて映画もあったっけ、。