”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”女刑事ペパー”(74~78年)

邦題は”女刑事ペパー”だが原題は”Police Woman"でアンジー・ディッキンソン扮する”ペッパー警部”が活躍するTVシリーズだ。この”ペッパー警部”が後年、あのピンクレディの大ヒット曲に繋がったんじゃなかったかな?

そのペパーは最初に放映されたシリーズ序章ではリサ・ボーモントだった、それがリクルートされてロス市警の特別犯罪班へ入る事になりそれ以降はペパー・アンダーソンとして主に潜入捜査、おとり班として毎回違う服装や名前を使い悪の摘発にあたると言う展開になっている。なので制服姿で出て来る事はないし直属の上司、ビル(アール・ホリマン)以下4人のチームがバックアップして丸となって活躍していた、。

 

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アンジー・ディキンソンは”リオ・ブラボー”(59年)でスクリーンデビュー、ジョン・ウェインと共演しその後、オリジナルの”オーシャンと十一人の仲間”(60年)ではフランク・シナトラディーン・マーティン等と共演、”恋愛専科”(62年)ではトロイ・ドナヒューとスザンヌ・プレシェットに挟まれ、”逃亡地帯”(66年)にはマーロン・ブランドと共演、そして翌年には”ポイント・ブランク”(殺しの分け前)でリー・マービンと共演、これがイチバンの当たり役になった。

その後、ブライアン・デ・パルマ監督のサイコスリラー、”殺しのドレス”(80年)で敢え無くシャワールームで殺人鬼に殺害されてしまいその後はオッパイ丸出しの映画とか(ご本人じゃない)冴えない映画ばかりでオレのレーダー網からも消えてしまった、。別に彼女が目的で見ていた映画じゃなくて見れば彼女が出ていた、、ってのが真相かもしれないがそれだけ集中して良作に引っ張り出されていたって事は彼方でもかなり人気があったんじゃなかろうか?

その”ペッパー警部”だがこれまた時代が74年のロスアンジェルスでオレにはぴったりそのままの背景だった。日本から新婚旅行でやって来た〇〇さんの新妻がダウンタウンの裏道で銃撃されて死亡、、何てビックリするニュースが飛び込んで来たのは丁度オレがその犯行現場のすぐ近くにあったヒルトンホテル内にあったバーカウンターだった。

当時こりゃ気の毒に、、と我ら日本貿易振興会の有志会員が募金を募って残された夫君に手渡したっけ、そしたらなんとまあ皆さんご存じの顛末に、ありゃビックリだった、。ペッパー警部が対処していたらあんな事にはならなかったのに、。

それにして良く考えるとこのアンジー・ディッキンソンってのは1931年生まれ、って事はオレの母親にかなり近かったんだ。その母の面影よりアンジーの面影がしっかり残っているってのはマズいんじゃなかろうか?あっちで逢ったら何と言い訳するかな?

ダメだ、、最近こんな古い時代の映画やTVシリーズから目が離せなくなっている。まあ新作を一切見てないので無理もないか、。