劇場公開されているらしいが2019年の犯罪映画で2009年に”三秒間の死角”として原作が発表されている。主演はジョエル・キナマンやロザムンド・パイク、それにクライブ・オーエン等で監督はアンドレア・デイ・ステファノと言うらしい。
出だしはニューヨーク、その倉庫街の一角でピート(J・キナマン)がポーランド系悪党集団が関与した麻薬取引の場面で始まる。買い付け側の悪党がピートが質問した刑務所に収容されているハズの悪党の名前を間違えた事からこれは囮捜査の警察官だと見破られピートの仲間が撃ち殺してしまう。
ピート自身は殺人容疑で14年だかの刑務所暮らしだったが4年が経過した時にFBIの捜査で麻薬組織壊滅に協力すれば残りの年月は仮釈放してやるとエリカ(R・パイク)に促されその取引現場に居たって事が判る。
別にピートが潜入捜査をしていた刑事を殺した訳じゃないのだが”将軍”と呼ばれるポーランド人のボスは”オマエがやった事にして刑務所へ4~5年戻ってくれ”と命令するのだ。そして刑務所内で看守絡みで構築している麻薬の売買取引を自分たちのモノにしようと企てる。女房、子供もいるピートには辛いお勤めだがFBIのエリカとも相談し奥さんに家庭内DVを奮った容疑で逮捕される。
この刑務所へ戻るところまではかなり良く出来ている。緊迫感もあるしまあ珍しいポーランドの麻薬組織だがロシアン・マフィアにも負けないくらいの組織力だ。そしてエリカの上司となるFBIの局長だがコイツがうさん臭いのだ。モンゴメリー(C・オーエン)が演じているが完全に上昇志向で出世の為なら荒っぽい事もいとわない。更に殺されたロス市警にいるグレンズ(コモン)は部下が殺されたのはFBIが関与していてピートは実行犯じゃないのでは、、と気が付く。
そして刑務所内のピートと悪人看守、塀の外じゃFBIと対峙するLAPDを交えてクライマックスへ、。最後まで副題の”三秒間の死角”って意味が判らなかったがその三秒で狙撃犯に刑務所にいる悪人看守を狙って撃つと言う意味でした。余りストーリーの重要性から言って大事な狙撃でもないような気がするんだが、。
ピートは果たして警官殺しの容疑が晴れるのか?、そして麻薬組織は?、刑務所内の売買は?と最後の最後まで引っ張られるクライム・アクションでした。まあレンタルDVDで日曜の夕方見るには最適な一本でした。