”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”それでも恋するバルセロナ”(08年)

ウディ・アレン監督のラブ・コメディ(?)、最初見た時は印象的なテーマ曲が背景に流れるなかアメリカから休暇でやって来た若い仲良しのヴィッキーとクリスティーナが繰り広げる恋のさや当てがバルセロナにとても良くマッチしていると思った、。それに監督も割と判りやすい題材を丁寧に描いてウッディ監督作品の中ではトップスリーに入ると思ったものだが、、。

 

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個人的にはスカーレット・ヨハンソンは少ない苦手女優さんだ、、此処ではクリスティーナ役で自由奔放、余り節操のない性格でのっけからバルセロナじゃスペイン男に抱かれてみたい、、などと公言している。一方のヴィッキーは(レベッカ・ホール)は婚約中、ごく真面目な性格でしっかりと将来設計を立てている。

その二人の前に現れるのがこれ又、自由を謳歌している画家のファン・アントニオ(ハビエル・バルデム)だ。たまたま二人が出掛けたレストランで出会いいきなりベッドへ誘うようなヤツなんだがそんな積極的なスペイン男に会う事が目的だったクリスティーナには願ったりの相手だ。

脚本もウッディ監督が書いているのでこの辺りの下心は恐らく監督自身のものじゃなかろうか?最初に見た時はそんな事は感じなかったのだが今回10年振りくらいに再見してこんなところがウッディ・アレン監督はオレには合わないんだと気が付いた。それに演じているクリスティーナだって日本風に言えばこんな尻軽っぽいノリはどうも共感出来ないのだ。無論、映画の中での事なんだがそんな役を演じさせると言う事はイメージ的にはピッタリ合うからじゃなかろうか?

映画の方はその二人が最初はヴィッキー、、そして今度はクリスティーナへとファン・アントニオはやりたい放題、、でも其処へ元妻のマリア(ペネロペ・クルズ)がやって来てドロドロの泥試合になって行く、。その女性三人とファン・アントニオの絡み合い、、こんな映画はウッディ監督にはお手の物なんだろう。オワリ、、、。