”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”スリー・キングス”(99年)

タイトルは何やらカジノを舞台にしたブラック・ジャックかポーカーの雰囲気で戦争映画とは思いつかない。映画自体は日本じゃかなり見逃されているような気がするが背景は湾岸戦争イラクでの事で主演にジョージ・クルーニーマーク・ウォールバーグアイス・キューブなどが配され監督は社会派のデイビッド・ラッセルだ。

 

 

湾岸戦争末期に現地に送り込まれた三人組アーチ(G・クルーニー)、トロイ(M・ウォールバーグ)、チーフ(I・キューブ)は軍部が撤退する際に”後始末”をする任務を帯びていたのだがある捕虜からフセインがお宝を隠しているとみられる地図を手に入れる。三人は行きがけの駄賃とばかり自分たちのモノにしようと計画するのだが、、。

確かにコメディっぽい要素もあって三人が苦心惨憺、地図に書かれた場所を探し求めるのだが映画の描写はかなりキワドイ、。体内の鼓動が大写しになったり撃たれた弾丸が体内へ入って行く描写もありこりゃコメディじゃないんじゃないかと暗い映画館内で目を背けた記憶もある。

戦時中を背景にこの隠された財宝を探すと言うプロットはこれまでにも色々あった。同じジョージ・クルーニーで第二次大戦後にヒトラーが隠した財宝を探す”ミケランジェロ・プロジェクト”何て映画もあったし大量の美需品がドイツへ送られるのを阻止する”大列車作戦”と言う秀作もあった。

しかしこの”スリー・キングス”はもう一歩踏み込んで財宝探しのプロットにプラス米軍が密かに進めていた国の政策に焦点が合わさっていてこれが監督のデイビット・ラッセルが社会派監督だと言われた所以である。

この映画が公開されてからもう22年以上が経過するのだがこの2022年の時代、今現実に起きているロシアのウクライナ侵攻の裏にはもっときな臭い何かをプーチン大統領が隠しているんじゃなかろうか?それが暴露され映画化されるのは何時だろう?