”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”恋に落ちたら・・・” (93年)

原題は”Mad Dog And Glory”と言うこれ又、訳の判らないモノだが主演がロバート・デ・ニーロユマ・サーマンビル・マーレイと来てプロデューサーがマーティン・スコセッシとくりゃかなり期待するぜ、(監督はどうでも良い)。

設定はギャングと刑事の交流と言えば良いのか、、舞台はシカゴでデ・ニーロはウェインと言う敏腕刑事、何せあだ名が”マッド・ドッグ”なので殺人現場での采配振りには仲間の刑事からも一目置かれている。

 

 

そのウェインがある事件現場に駆け付け容疑者を辿る最中コンビニへ寄ってみると其処に追っていた容疑者が、、既に店主を撃ち殺していて中にいた客を人質に拳銃を向けて来る。咄嗟の出来事にレジの開け方を教え人質を解放させ逃がすのだがその殺されかけていた人質は何とギャングのボス、マイロ(B・マーレイ)だった。

マイロはウェインを命の恩人として丁寧に扱いお礼として自分の彼女、グローリー(U・サーマン)を一週間限定で”貸し出したい”と申し出て来る。まあこの辺はかなり無理な設定だとは思うがプロデューサーがスコセッシなんだからと自分に言い聞かせ継続して見る事に、、、。

案の定、この二人が恋仲に、そしてマイロが怒り狂う、、と変化球なしのもろツマンネー展開になってしまった。兎に角、マイロにしても街のギャングで大ボスとは言っているがそんな風情じゃないし用心棒役のハロルドもデカいだけでちっとも良いところがない、。それにクライマックスの山場もないし途中からは山なし、谷なし、ナニもない状態で街角での殴り合いで終わりと言う実にヘンテコなギャング&刑事映画だった。

このブログに残すのさえも躊躇われたがこのところメージャーの野球中継に忙しくて映画は勿論TVシリーズもドラマもナニも見るチャンスがないので止む無くこんな映画を見るハメになってしまった、。

完全に邦題にしてやられた、、ニューヨークの通勤列車を舞台にしたロバート・デ・ニーロメリル・ストリープ主演の”恋に落ちて”(84年)から勝手に想像しちまったオレが悪いのだがそれを目論んでこんな邦題を付けたヤツは訴えてやりたい、、、。