”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ワイルド・ギース” (78年)

1978年に公開された戦争、と言ってもアフリカの内戦を描いた作品だがまさに”オールド・シネマ・パラダイス”に相応しい映画だ。

主演はリチャード・バートンロジャー・ムーアリチャード・ハリス、ハーディ・クルーガーに陰で傭兵を雇っている悪代官にスチュアート・グレンジャーそして監督はアンドリュー・V・マクラグレン(西部劇、アクションとヒット作を連発)と当時第一線で映画界を牽引していた連中でダニエル・カーニーと言うホンモノの傭兵が自身の体験談を書き上げた手記が原作になっている。

 

同じようなアフリカの内戦モノに”ティアーズ・オブ・ザ・サン”と言うブルース・ウィリス、モニカ・ベルーチ主演の映画があったが此方はアフリカの小国の大統領を救う為に寄せ集められて派遣される傭兵たちのお話で全編激しい戦闘場面が続く。

フォークナー大佐(R・バートン)がイギリスの富豪、マターソン卿(S・グレンジャー)の依頼で幽閉されている大統領を救出しに行く訳だが仲間集めの過程は”荒野の七人”等で使われている手法、その分野の専門家を集めて行く訳でフィン(R・ムーア)、レイファー(R・ハリス)、ピーター(H・クルーガー)が選ばれて参加する事になる。

最終的には50名の精鋭部隊を編成しアフリカへ乗り込んで行くのだがそうは簡単に大統領を助け出す訳には行かないのだ。迎えに飛んで来た輸送機が上空でUターンして引揚行ってしまい裏切られたり敵の思いがけない反撃で味方が全滅に近い状態になったりで50名いた戦士たちが最後には13名とかに減ってしまう。

一応、終盤に近く重傷を負った大統領が格言めいた言葉で闘争の意味やら諸外国から入って来る白人資本に対する辛辣な意見から白人傭兵として参加している連中を諭す場面もあるがまあ肩の凝らない戦争映画に仕上がっている。