”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ダンディー少佐”(65年)

これは65年に公開された”Major Dundee"で決して”ダンディー”で男前の少佐とは違うのだ、、邦画に”クヒオ大佐”と言う堺雅人の映画があったがあの詐欺師の大佐とも大分違う、実に男っけのあるチャールトン・ヘストンが主演を演じた西部劇である。

時代背景は1864年、公開時から丁度100年前の設定だ。まだその頃はアパッチ族が大活躍、それにアメリカの南北戦争も終わった時期、テキサスからメキシコにかけての舞台である。

この映画では白人に強制的に追われたインディアンは出てこない、むしろ白人を襲って虐殺した”悪者”として描かれているのだ。その討伐に出兵するのがダンディー少佐、そして南軍の将校で捕虜として捉えられていたのがリチャード・ハリス、この二人が遠くテキサスからメキシコへアパッチ族の悪玉、チャリバ一族を追って行く映画だ。

イメージ 1

主演の二人にプラス、ジェームス・コバーンが道先案内人として出演、紅一点はセンタ・バーガー、、当時は人気があったっけ、、そして監督はサム・ペキンパーでやはりこの頃から激しい戦闘場面が得意だった、。

映画は随分と丁寧な作りだ、騎兵隊のダンディー少佐、と南軍の将校だった二人の絡みを太線にインディアンを追い、更には当時メキシコでは圧倒的な支配力を誇っていたフランス軍までお出まし、、、その三つ巴の戦いとなって行く。

これがチャールトン・ヘストンじゃなくジョン・ウェインが主演だったら、、とふと思ったがそうなるとやはり映画の筋はかなり違ったものになるんじゃなかろうか?別にどっちが良かったとは言えないのだが友情あり、愛情あり、、国境をはさんで圧倒的な物量作戦で迫ってくる来るフランス軍から逃げられるのか、、見所は満載のアクション西部劇でした。

この時代の映画、そりゃCGも特撮もチョロいもんだがストーリーが実に骨太だ。かなり昔に見ているのだが今回はもう完全に始めて見た印象、、てっきり最後はダンディー少佐は殺されてアンハッピー・エンディングだとばかり信じていたのだが違ったよ、、相手のリチャード・ハリスが身代わりになって殺されるんだった、、。

FOXさんもこんなクラシック西部劇を放映してくれる、、油断も隙もありゃしない。