”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”嵐”が来るぞ、理想の街へ #住みたい街、住みたかった街

今週末の札幌はどうも大荒れらしい、、降雪予報でも1m、、っとかお天気おじさんが言ってたぞ。それに文字通り”嵐”の公演があって札幌ドームは大騒ぎとか?現にうちの近所のスーパーはナンと店内が全部”嵐”旋風で染まっている。彼らがTVで宣伝している各種商品が広い1階の売り場全体に陳列され途切れなく商品が買われて行くのだ、。

何でも昨晩のニュースによるとこの3日間の公演で札幌にもたらされる経済効果たるや2000億円を優に超すらしい。ドーム会場、航空各社は無論全便満席、市内のホテルも高級とされるクラスまでが全て満室とか、、それに街の飲食店やお土産販売、JR、各種公共の運搬事業までもう余裕がないそうな。

こりゃ昨年もビックらこいたが凄まじい勢いの人気じゃないのか?まあ全然知らなかったとは言えないが何処にも彼らの公演予定の広告や媒体向けの宣伝は見かけなかった、、その理由たるやファンクラブに加入してても入場券は抽選でしか買えないそうな、従ってドームの窓口や街のチケット販売店には一切そんなモノは流れて来ないそうだ。もう恒例公演らしいがやる前から4万人収容x3日で下手すると12万人x万単位の入場料が計上出来るとは幾ら邦画が頑張っても僅か3日間で彼らが弾き出す収益には到底及ばない。

うん、どうも話が逸れちまった、。そんな天気予報なので降雪になる前に雪用ブーツを出しておこうと思い倉庫から出してちゃんと防水加工を施し準備万端、まあ出掛けるかどうかは別問題なんだが、、。そしてこの”はてな”ブログのHPに目をやると、”理想の街はありますか? 憧れの街はありましたか?”とあってキーワードは”#住みたい街、住みたかった街 ”と記載されている。どうもこれはブロガーさん達が応募するらしいのだがオレにはとてもそんな気はない、、なので内弁慶に徹して自分のブログで書いてみることにした。

そしてハタと思い出したのだがガキの頃から特に”理想も憧れ”も無かったような?東京の下町で生まれご近所っきゃ知らなかったし小学校へは越境入学していたものの特に別の街と言う印象はなかった。それが”いきなりニューヨーク”だったのでこりゃもう”理想だの憧れ”などと言っている場合じゃなかった。そしてそのまんま4年間、途中一度も帰国する事なく味噌汁で泳ぐ夢を見ながら過ごしてしまった。

そして戻ったのが元の実家、、それから今度はニュージーランドへ旅立つまでは素直で良い子を演じてた。一年後に帰国すると実家はもう更地になっていた、まあ古い家屋だったのでぶっ壊して建て直すって事だったがそれを機会に独立、渋谷は恵比寿の近所広尾に安アパートを借りて引っ越した。この頃が一番楽しかった時期じゃないだろうか?従って”広尾”はかなり理想に近く、楽しかったかも知れない。まあしかし実に狭かった、、隣がお墓で静かだったし辛うじて風呂はあったが6畳一間でキッチンはガス台一個、まだ近所にはコンビニなんてものはない時代なので29000円の家賃を払った後はもう残りがなく定期券を使い休みの日でも社員食堂で朝昼晩と毎食60円を自己負担で食っていたっけ。

そこで何回賃貸契約を更新したんだか、、それが今度は転勤だよ、、有無を言わせず紙切れ一枚の辞令と共に海を渡ってロスアンジェルスへ、、最初は単身赴任で映画”ボルケーノ”で舞台になったウィルシャー通り近くに賃貸アパートを借り翌年には郊外に一軒家を買って引っ越した。これはどうも任期が長くなりそうだと予測した結果だがそのまま6年もロスに住み着いてしまった。確かに空気汚染は酷くて環境的には最適とは言えなかったがハリウッドにも行けるし映画は勿論、野球に各種コンサートなどがありこの街はかなり”理想で憧れ”だったかも知れない。

日本に呼び戻されて新たに住み着いたのは横浜だった、。街の不動産屋に”アンタの年収じゃ買えませんよ”っと言われクヤシ涙、それから一念発起、家内の年収を合算して会社の名刺を出した途端、そのオヤジさん、手のひらを返したように”ハイ、ハイ、契約成約ですわ”って感じで交渉成立、3LDKの団地住まいとなりました。しかし笑っちゃうのは遥々引っ越し荷物として持ち帰った家具やテーブルが日本の公団マンション基準に合わず入らないのだ。

其処に何とか4年くらいは住んだが何と言っても手狭、ならば広けりゃ良いのさと賃貸でデカい戸建てを探し出した、幸い2駅先に良い物件があり今度は原チャリ不要、徒歩5分と好条件だった。結局昭和の時代が終わるまでは其処に住み、縁あって転職、それも今度は新大陸へ挑戦だ。なのでこの横浜も好きな街だった、、港が見えるような昔ながらの横浜ではなくもっと内陸側、でも都心には一本で行けるし通勤は割と楽だった。

その横浜に住みながらマレーシアのクアラルンプールも体験、何度となく仕事で行ったり来たりを繰り返したがどうも彼の地は”理想とか住みたい”には至らなかった、、何と言っても年間を通じて暑くて湿気が多くて空気も目で確認できる程に汚染が酷かった、幾ら物価が安く住居も選択肢が多いとは言われても、。

オーストラリアはブリスベン、この街の評価はかなり高い。温暖だし日本との時差も一時間、まさに理想的で言葉そのままに”理想の街”だったかな?”憧れ”も付けても良いかも知れないがそれも何時までも無理なく運転が出来、食生活にも満足出来ると断言出来るかどうか?ブリスベンでは結果30年の間に単身赴任を含め、6回は引っ越している。基本的には動きたくはなかったのだが夫々の環境、仕事等の条件下どうしても越す事を余儀なくされた結果なんだが、。

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そしてこの札幌、まあ住めば都さ、と言い切ればそれっきり。でもこの街は好きだしもう子供達もいないし面倒を看なくてはならない親族、親戚も居ない我々にはこれは理想郷とするっきゃないだろう?

ぶっちゃけた話、この”はてな”のお題にある”理想の街、#住みたい街、#住みたかった街”と言うのはその住む当人の年代や環境によっていかようにも変化するって事じゃなかろうかと気が付いた。学生時代を過ごす街、独身時代には快適な環境、子育てに適した街や土地、、そして今度は老後を安心して暮らせる街、(まあ最終的に施設に入っちまえば何処でも一緒か?)と人生夫々の段階で”理想の街”があるんじゃなかろうか?

まあ我が家の場合はこの地へ軟着陸するまで居住費、食費を始めライフラインに掛かる費用を各都市と比べ検討しやっとの思いで決めた街なんだから、、ああ~、、随分と遠回りをしちまったが”理想の街”、”住みたかった街”全部まとめて札幌だぁ~、、、。

 

 追記;

これは今朝(金曜)の札幌、昨夜から降り始め辺り一面は遂にこんな風に、、初雪はもう観測してたがこれが積りはじめになった。札幌ドームへ通じる店舗の靴屋から雪用靴の在庫がすっかり無くなったそうだ。そりゃそうだ”嵐”観戦のファンはこれは想定外だろう、、此処にも経済効果を押し上げる要素があった??

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