”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”悪の法則”(13年)

原題は”The Counselor”、で監督がリドリー・スコット、そして主演がマイケル・ファスベンダーブラッド・ピットキャメロン・ディアスペネロペ・クルスハビエル・バルデムと何れも主役を張れる俳優さんなので見ない訳にはいかない、。

でも確か原題は記憶があるな、、それにオーストラリアじゃかなり評価が低くて敬遠したんだった気がする。この単に”法廷弁護士”を指す原題より邦題の”悪の法則”って言う方が相応しいのだが実際に内容は”麻薬カルテルの法則”って印象で”法則”と言うより”悪の掟”じゃなかろうか?

ストーリーは割と単純なんだが麻薬密輸を扱ったクライム・サスペンスとしては遠く”ボーダーライン”には及ばないしやたら格言めいた事や先人の諺などが出て来て白ける、、やっぱり公開当時、映画館へ駆け付けなくて良かったよ、。

 

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有能で成功しているカウンセラー(M・ファースベンダー)と呼ばれる法廷弁護士の男の恋人がローラ(P・クルス)で求婚するのにダイヤの指輪をオランダまで買いに行く。見込みより高額だったが友人のライナー(J・バルデム)から申し出があったサイドビジネスでもやれば簡単に稼げると思ってしまう。

そのサイドビジネスが麻薬絡みの危険な仕事で次にブローカーのウェストリー(B・ピット)を紹介されるのだ。危険な仕事とは言っても自分が手を出して動き回る訳じゃなく資金の提供らしいのがチョイと解せない。この辺りまでは順調なんだがどうも展開がゆったりで緊迫感はまるでない、。此処までの見どころはプールサイドに寝そべったキャメロン・ディアズのおっぱいが見えるか見えないか、、だった。

そんな中で今度はライナーの愛人(キャメロン・ディアズ)が出て来るのだがこの彼女がどうやら一番のワルらしい、。そして更に実際の麻薬の取引とは、、産業汚水を積んだトラックのタンク内にドラム缶を仕込み、その中に純度の高い麻薬を仕込みメキシコから遥々シカゴまで運搬しているのだ。

そしてああなってこうなるのだが、、ちゃんと寝ずに目とアタマを全開にして鑑賞しているのだが良くワカラネー、。アイツも殺されコイツも殺され終いにはカウンセラーの恋人も拉致され、おまけに組織とのつなぎだったウェストリーも街中で殺害されてしまう。気が付くと悪女らしいキャメロン・ディアズだけが残りウェストリーの全財産をケイマン諸島の隠し口座から自分の口座へ移し替えている、。

そして終盤間際、場所はロンドンらしいが彼女の資金運用指南役が”これから何処へ行くの?”と聞くのに対して”香港にでも行くわ、、手に乗るくらいの大きさのダイヤでも十万ドル単位で動かせるしあっちなら必ず売れるでしょ?”っとか返事している。

肝心のカウンセラーは何処かメキシコか南米の薄汚れたホテルの一室で茫然自失の有様、どうやら配達されて来たDVDには拉致されていたローラの殺害現場が収録されているようだ、、理解インポッシブルの映画でした。