”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ラブ・アクチュアリー”(03年)

 

この時節になると何となく見てしまう映画がある。その代表格がコレだ、、公開されたのは03年なのでもう17年も前になる。当時高校生だったお友達のお嬢さんに”Gさん、(爺さん、じゃなくて本名)Feeling great movie. You will love it, too !!”と勧められていそいそと映画館へ行ったっけ、、それからもう何回も見ているのだが今回日本で字幕版を見たのは初めてだった。

映画はクリスマスの5週間前から始まるのだがオーストラリアでは真夏の真っ盛り、、どうも当時は雰囲気が出なかったが今回は雪の札幌、寒さ的には最適なんだが今度は余りクリスマスと言う気分じゃないし、、お祭りムードのない日本じゃ忙しいのはKFCとかケーキ屋さんくらいじゃないだろか?

リチャード・カーティス監督が初めて手掛けたファミリー・ラブコメディなんだが微妙に卑猥なセリフやヌードシーンが出て来る、、イギリス首相に扮したヒュー・グラント首相官邸に初出勤して来たナタリーとの最初のやり取りは絶妙で(”F”ワードに”S”の連発、日本の警察にある”SIT班”大活躍の出番だった)、それを”バカな”とか”ヒドイ”に終始せず見事に翻訳して字幕にされていた。カッコで括り本来の意味を入れたり強調する個所を・・・で強調したりと、こりゃ大分ご苦労された結果だな、、と思いさて一体これは誰が翻訳されたのか?っと調べてみたらあの戸田女史だった、。やっぱり日本の業界では第一人者なんだ、やる時はちゃんとヤルじゃん、、。

 

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これは首相(H・グラント)がアメリカ大統領(ビリー・ボブ・ソーントン)にやり込められそれに大反撃して引き揚げて来た場面、ラジオから”今日アメリカ大統領をやり込めた首相へ送ります、、”とDJの解説が入り流れるオールディズの名曲、ポインター・シスターズの””Jump For My Love”、これをバックに自然に反応するヒュー・グラントが実に巧い、言葉はなくても笑わせられると言う典型的なシーンだった。

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兎に角、主要な登場人物が多くてシークエンス毎に彼らが交錯するのでこんな相関図がないと一度見たくらいじゃ判らなくなってしまう。先のデイビッド首相とナタリーの場面も笑わせるがデパートの宝石売り場の店員、ルーファス(ローワン・アトキンソン)とハリー(アラン・リックマン)のやり取りも大笑いさせてくれる。それにマーク(アンドリュー・リンカーン)が無言でジュリエット(キーラ・ナイトレイ)の玄関先に立ち手書きのフリップを読ませるシーンにはホロリとさせる。そんな逸話が全編、我ら世代には懐かしいオールディーズに乗せて展開するのでもう眼も耳も離せないのだ。

そんなで気が付いたらもうサムくんが飛行場内を走ってた、、この時期に見る映画 としてはこれはかなり上位にランクインするがこの季節の音楽となると、、;

何年経過しても誰が何と言おうがやはりこれに落ち着いてしまう。このジョージ・マイケルの前にはビング・クロスビーだったりエルヴィス・プレスリーだった時代もあるが近年はこっちがイチバンになっているのさ、。

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