チョイと気になる記事をｍｓｎで見つけた。その書き出しは”アンチ中国、日本人とばっちり”とある。無論これは大流行になっているコロナウィルスに関連した事で欧米諸国では中国に対する差別が起きていると言うのだ。
海外のメディアを見ると似たようなニュースが世界中で報じられている。フランスのテレビ局のユーロニュースは、アジア系フランス人の間で”私はウイルスではない”というハッシュタグがTwitterで広がっていると指摘。中国発の新型コロナウイルスによって、アジア系がウイルスであるかのように見られている、というメッセージが拡散されたり実際に”イエロー警報”と一面に書いた新聞もあるそうだ。
カナダのテレビ局は今回“アンチ中国”の意識が高まっている背景には、中国が世界的に影響力を強めている貿易や政治、外交において、中国との間に問題を抱える国が多いこともあると指摘している、、とも書かれているし遠くオーストラリアでも同様の記事をあちこちで見かける。これはこのウィルス事件が勃発する以前から中国の海洋進出をターゲットに豪州の各閣僚が懸念を示した当節から継続しているのだが、、。
この札幌でも中国人を拒否する飲食店が出て来ているとか聞くが海外へ目を向けるとはっきり言って昨今は中国人か韓国人なのかはたまた日本人なのか西洋人には区別がつかないのだ。我々だって今は見分けは出来まい、、西洋人のどっちがフランス人でどっちがイギリス人なのか、、そんな事は先方もとっくにご承知だと思うのだがそんな背景で日本人にとばっちりが来ていると言う訳だ。
この記事の中にもこんな記載があった、、；
多くの欧米人から見れば、特に東アジアの人種はみんな見た目に大差ない。つまり、日本や韓国で中国人を排除しようとしている人たちも、欧米に行けば同じように「招かれざる客」ということになってしまう。
またこんな話もある。米国に暮らす別の知人によれば、学校に子どもを通わせる保護者や教師が、マスクを子どもたちにつけさせないように気を付けているらしい。それがよからぬ不安と差別を煽りかねないからだ、そうだった、、確かに欧米では一般的にはマスクをつける習慣はない。そりゃ解体工事現場や医療関連の関係者は逆にしてないと困るのだが、風邪でも引いて具合が悪い場合は外へ出て来るな、、と言うスタンスなので街を行く人がマスク姿と言うのはかなり不気味な人達だと思われてしまう。仮にそれが団体さんの場合、恐らく歩道の反対側へ渡るか、避けて遠回りするか？
そして最後には、、；
欧米では今、マスクをしている人を街で見かけたら、自動的に「ウイルス」「中国人」という言葉が頭に浮かぶのではないだろうか。それが日本人であっても。 とにかく、欧米では、日本人を含めたアジア人がまとめて「差別」に遭っているケースも少なくないということだ。
もちろん長く欧米に暮らしていて、周囲からも日本人であることが認識されている人はこのケースには当てはまらないだろうが、世界地図で日本の位置が分からないような人もいる米国などでは、東アジア人はみんな同じである。みんな、新型コロナウイルスが発生し、蔓延（まんえん）しているアジアから来たと見られている可能性がある。
由々しきことだと思う人もいるだろうが、それが現実だ。そして問題は今回の新型コロナウイルスだけにとどまらない。 中国はこれから世界的にどんどん台頭し、大国になっていくだろう。その中で自分たちの価値観を押し通して傲慢になり、今以上にいろいろな国と摩擦を起こす可能性がある。そうなれば、世界では反中意識がこれまでにも増して高まるに違いない。そこで問題なのは、欧米人の目から見れば中国人も日本人も見た目が同じであるため、世界からの嫌悪の対象に日本人も巻き込まれてしまう可能性があるということだ。
この最後の数行が一番ワタシの恐れていた事なのだ、。オーストラリアじゃ大切な貿易経済パートナーとしてその存在はどんどん大きくなっている。それ故に閣僚にも投資呼び込み等で中国寄りで身びいきする輩がいたが昨年遂に失脚させられた。
オーストラリアにはその広大な大陸があって住人は僅かに２３００万人そこそこで近年はアジア圏からの移民に拍車が掛かっている。移民政策が毎年変わるようだがそれでも人道的な観点から難民の流入をとめる訳にはいかない。ブリスベン近郊だけでも台湾からの移民は増加の一途、本土からの流入を合わせると日本人などは全体の１％にも満たないし普通のオージー達はアジア系を見ればまず最初に”チャイニーズ？”と聞く。
名前を聞くだけで”日本人の名前だぁ～、”、等と判る人はもう１００人中僅かに数人しかいないと断言出来る、なのでこれからもオレは新型ウィルスとは関係ない、日本人だぞ、とは言い張れないのだ。ましてや日本人が大好きなマスクをしたままじゃ、困った世の中になりつつある。兎に角、一日でも早く終息する事を願うのだが、。
