”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ジンギス・カン”(65年)

大分古い65年に公開されたオマー・シャリフ版。これまで”ジンギス・カン”はジョン・ウェインも演じているしハリウッドだけでなく中国、その他ヨーロッパ資本でも何回となく映画化されている。近いところではロシア、カザフスタン、モンゴル、ドイツ連合で制作された浅野忠信を主演にした”モンゴル”(08年)もあった。

イメージ 165年度版のティムジンは若きオマー・シャリフ、62年に制作された”アラビアのロレンス”で鮮烈なデビューを飾り、時系列では同年主演した”ドクトル・ジバゴ”で一気に映画界を駆け上ってしまった。

相対する宿敵はスティーブン・ボイド、前作”ローマ帝国の滅亡”でもこの二人は競演しているのだがやはり”ベン・ハー”(59年)のメッサラ役が一番輝いていたような気がする。両方の作品でも”悪役”だが実に憎たらしかった、、。

そして紅一点に配役されていたのがフランソワーズ・ドルレアック、、カトリーヌ・ドヌーブのお姉ちゃんだがこの映画の僅か二年後、”ロシュフォールの恋人たち”で姉妹共演した後に25歳の若さで亡くなってしまった。

映画は他にテリー・サバラス、イーライ・ワラックと芸達者が揃っているし、、公開当時は”70mm画面に繰り広げられる歴史大作”として報道され”砂漠のローレンス”に真っ向から対抗するモンゴル平原の一大叙事詩か、と期待されたのだが、、。

やはり気負い過ぎ、と言うか配役がどうにもこうにも不自然だった。しかも全編英語だし、、エジプト人がモンゴル人役は許せるが、、ジェームス・メーソンが中国人ってのはチョイと無理があるような、、ジョン・ウェインもちょび髭を蓄えてジンギス・カンを演じたことがあるのだがちょっと違和感が。それにフランス人がモンゴル平原にいるお姫様って言われても、、そんなでその昔、映画館で見たときはしっかり2時間、画面に釘付けだったのだが今回は気が付いたらThe End、、、画面に雨が降ってた。

幾ら人気絶頂でも中国人が芸者さんを演じたり、マーロン・ブランドがセロテープで目貼りして日系人を演じたり、メガネに出っ歯で浴衣姿、カメラを首からぶら下げて日本人役を演じても無理な気がする、、。この時代はハリウッドでも平気でそんなスゴ技を披露してたが改めて見ると、、こりゃちょっとなぁ~、っで昼間の疲れから敢え無く”チンボツ・カーン”でした。

おまけ、、この”ジンギス・カン”、公開時のポスター、”ベン・ハー”の公開時のポスターと構図がそっくりでした。良く訴えられなかったなぁ~、、。

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