”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”カサンドラ・クロス”(76年)


原題は”The Cassandra Crossing”と言ってドイツ、イギリス、イタリアの合作、カルロ・ポンテがプロデューサーを務め愛妻のソフィア・ローレンを主役にリチャード・ハリスバート・ランカスター、それにマーティン・シーンにOJシンプソン、エヴァ・ガードナーを配役したオールスターキャストになっている。

しかし本題はと言うと映画公開から44年の年月が経過しているのに舞台を列車から豪華客船に置き換えただけで今まさに同じ事が横浜港で起きているのだ。そう考えるとこの半世紀近く、人類はこんな細菌戦に対して進歩が無かったと言う事なのか突然異変でコロナウィルスが登場し猛威を振るってしまったのかプロデューサーのカルロさまでも予測は出来なかっただろう、。

 

ウィキにはかなり詳細に書かれているが、、;

ジュネーブの国際保健機構に急患を装った三人のゲリラが潜入し、銃撃戦が始まった。一人はガードマンに射殺され、残りの二人は様々な細菌類が保存されている部屋へ逃げ込んだ。そこで、一人が撃たれて倒れた拍子に薬剤のガラス容器を割ってしまい、感染性の強い病原菌に感染してしまった、、と出だしが書かれているのだがこの辺りは近年の厳重に管理された研究所を思うとその侵入する手立てがチョイと簡単過ぎる。それに背景の説明が一切ないしテロに走った動機の説明がトンでしまい何となく間違ってこの施設へ侵入してしまった感が抜けない。

 

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その後、逃げた犯人の一人はストックホルム行きの大陸横断列車に乗り込んでしまう。それからが大騒ぎだ、、列車内で濃厚接触やら皮膚感染でどんどん乗客たちが感染して行ってしまうのだ、。

細菌兵器の研究を行っていたアメリカ軍は、スキャンダルの発覚を恐れてマッケンジー大佐(B・ランカスター)にゲリラの行方を捜索させる。彼は射殺されたゲリラの所持品から大陸横断鉄道の乗車券を発見する。乗客名簿の中から、著名な神経外科医であるチェンバレン博士(R・ハリス)が乗車していることを知ったマッケンジーは、機構のシュトラドナー(イングリッド・チューリン)と共にチェンバレンに連絡を取り、ゲリラを探し出して隔離するように伝える。

チェンバレンは乗り合わせた元妻ジェニファー(S・ローレン)やセールスマンのカプラン、車掌のマックスと共に車内を捜索し、貨物車内でゲリラを発見する。しかし、彼は既に感染しており、その状態で車内を徘徊していたため、乗客1,000人に感染の疑いがかけられてしまう。マッケンジーはヘリコプターを派遣して、感染したゲリラと貨物車にいた犬を回収しようとするが、犬を回収した時点で列車が山間部に入ってしまい、ゲリラの回収に失敗する。

シュトラドナーは回収した犬の検査を実施して解毒方法を探り、マッケンジーは列車を今は使われていない古い鉄橋、”カサンドラクロッシング”を経由してポーランドの隔離施設で乗客に精密検査を受けさせることに決める。

のだがマッケンジーの目論見は感染した患者を隔離する事は勿論、そもそもそんな最近の研究をしていた事さえ秘密裏に処理したいのだ、、即ち乗客全員がその古鉄橋から落下して全員が闇に葬られる事が最終目的になっている、、それを阻止すべくチェンバレンとジェニファーが大活躍する訳だが、、すんなりとハッピーエンドとはいかないのだ。昔、見た時はあんな悲惨な結末だったかなぁ~??

しかし現実社会のコロナウィルス、、なかなか終息しない。現在”ダイヤモンド・プリンセス”には3000人からの乗客、乗員がそのまま横浜港に停泊している。クルーズ代金は全額払い戻しとなるようだがシニア世代が多く彼らにしてみたら老後最大の”投資金”がこんな事になってしまい地団太踏む思いだろう、一刻も早く解決する事を願ってやまない、。