”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”西部開拓史”(62年)

この映画は当時日本でもアメリカ国内と同じようなタイミングで上映された。当時は70mm大作が目白押しだったがコレはシネラマ社が独自に開発した画期的な画面分割のシネラマ方式で上映された。確か上映されたのは”チコと鮫”が公開された有楽町はお堀端の帝劇(旧館)だった記憶がある。

原題は”How The West Was Won”でまさに西部の開拓史を綴ったオールスター映画で一家が困難に直面しながら西部を征服していくさまを5部構成で見せてくれる。時代は1830年くらいから50年くらいのスパンで主人公の一人、デビー・レイノルズが全編で歌うテーマソング(A Home In The Meadow)が非常に効果的に使われていたのが印象的だった。

配役はジョン・ウェイン、ジェームス・スチュワート、カール・マルデンヘンリー・フォンダグレゴリー・ペック、ジョージ・ぺパード等々早々たるメンバーで監督もヘンリー・ハサウェイジョン・フォードジョージ・マーシャルとこれ又、西部劇映画の第一人者たちだった。確かにシネラマ社の画期的な上映方式に目が行ってしまい風光明媚な映像やスリル満点な映像だけが評価されがちだったが西部劇として見応えある一作だったと思っている。

 

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第一話のタイトルは”河”、東部から一家を連れて河を下りながら開拓民としてやって来た四人家族でその長女、キャロル・ベイカーと次女のデビー・レイノルズがその後も成長した姿で出演している。

第二部は”平原”、此処ではリリー(D・レイノルズ)が酒場の歌手に扮して出て来る。時代は1850年代になっている、、。

第三部では”南北戦争”、、イブ(キャロル・ベイカー)の息子役にジョージ・ぺパードが登場、戦争勃発となり南北戦争へ出兵する。

第四話のタイトルは”鉄道”で時代は1868年代へ突入して行く、。西部への鉄道事業を背景にした物語だ。

第五話、”無法者”、此処でもリリーは叔母さんとして出て来る。ジョージ・ぺパードはこの逸話では保安官に就任している。

と実に興味深く西部が如何に開拓されて行ったのかが語られていくのだ、、。

 

もうこの2020年代にはこんな豪華配役で西部劇が撮られる事はないだろう、。まあ残念ながら日本でだって時代劇は余り作られる事はないし、テレビ用としてシニア世代限定ならあり得るかな?