”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ミッシング・デイ”(14年)

う~ん、、原題が”Reclaim”(取り戻すとか奪還)って意味なんだが邦題は”ミッシング・デイ”、、これじゃまるっきり反対じゃないのか?”Missing Day”って事は消え去るって事になるんだが?やっぱりヘンだよ、、。

背景は世界で頻発する幼児拉致問題、この映画の背景はハイチを襲った強烈な震災、家族が離れ離れになり離散家族が多く市内を埋めた。そんな災害を利用して幼児売買を描いたお話で珍しく極悪人にジョン・キューザックが扮している。

まあリーアム・ニーソンの”96時間”と似た設定だが此方にはブライアン・ミルスみたいな凄腕は出て来ない、、ごく普通のシカゴ在住の若いカップルが遭遇するトンでもない事件だ。

 

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若いカップルを演じるのはライアン・フィリップとレイチェル・レファーブルの二人である事故で妊娠中だった妻は胎児を失ってしまう。どうしても子育てがしたい二人は養子縁組で孤児になったハイチの7歳になる女の子を新たに迎える手続きをする。そして遥々プエルトリコへ飛び養子を迎える事になるのだが、、そこからが本題突入。

まあ見ている側は直ぐにこりゃ怪しい取引じゃないか?と判るのだが若い二人には全然疑う気持ちもない、既に6万ドルとかの支払いも完了しているのでホテルでパスポート等の必要書類が届けられるのを待って三人でシカゴへ帰る積もりでいる。

テンポも良く、最初は人の好い風情のベンジャミン(ジョン・キューザック)だが段々に顔が悪人ズラに変わっていくのは見応えあり、、。それから一転二転、最後にはどんでん返しまで出ちゃってそんなに手に汗は握らなかったがトイレを忘れて楽しんでしまった。結局何処にも強いヤツは出て来ないが若いスティーブン&シャノンのカップルが逆境に立ち向かって若さで押し切り、警察署長さん以上の大活躍をしてしまう。

しかし日本じゃ(いや世界的にも)色々な種類のオレオレ詐欺が蔓延しているがこれも一種の詐欺事件、それも幼児をダシに使うなんてもってのほかだ、、やっぱりブライアン・ミルズみたいのが出て来て悪を成敗する方がスッキリするなぁ~、、。