”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ダーティハリー 3” (76年)

公開された当時は”ダーティーハリー”の傍若無人で型破りな刑事振りにファンが熱狂し高い評価を受けたが続編の2,3はそれほどでもなかった。結局5まで行ったが今見返してみるとこの3の出来はかなり上の方じゃないだろうか?

 

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出だしは毎度の事だが強盗現場に出くわしたハリー(クリント・イーストウッド)が強引な手法であっという間に事件を解決させてしまう、、その強引さが上司との確執となり停職処分を受けたり、早期引退勧告を受けながらも大胆かつ強引にマイウェイを貫き事件を解決していくって図式になっている。

このシリーズ3では”インチキ”テロ集団との対決に新任の相棒、ケイト(タイン・デイリー)と向かうのだが最後の舞台はサンフランシコ湾に浮かぶアルカトラズ島、其処がクライマックスになっている。

市内の軍部が管理する武器庫へ強盗に入ったテロ集団、市内のあちこちを爆破すると予告し現金を要求する。しまいには市長を誘拐し身代金を要求するのだがハリーの上司たちは初動捜査の遅れで捜査も進まない。そんな事態に停職処分中のハリーとケイトが一歩先んじて無事に市長を解放すると言うお話だ。プロットは見事だし上司たちとの衝突も判りやすい、即ち八方美人的に捜査を進めマニュアル通りの捜査じゃテロ組織を壊滅させる事など出来ない、、と言う教訓にもなっているのだ。

BSNHKじゃ連日このダーティハリーを放映している。残りは2本あるがこの3だけはこれまで2~3回っきゃ見てなかったのでこの機会に再見しました。

 

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このハリーの愛用する拳銃はコルト・マグナム44と言うらしい。もろ西部劇から出て来たようなリボルバー銃で6連発、重さが1200gもあって銃身が102mmもあるんだとか、全長が229mmなので上着の下に着けても脇腹まで届いてしまう。まさか刑事が腰にぶら下げる訳には行かないがこんなものを装備してたら現実問題としてとても走る訳には行かないだろうな、。