”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ハスラー2”(86年)

ポール・ニューマンが若きプロの玉突き屋を演じた”ハスラー”(61年)の続編でそのエディーも50代に、、そして61年度版で演じた若きハスラー振りを今度はトム・クルーズが演じている。原題は”The Color Of Money"っだったが邦題は判りやすく”2”が付いただけだった。

個人的には圧倒的に前作のポール・ニューマンの方が”巧い”と思ったものだがアカデミー賞で主演男優賞にノミネートはされたものの”ニュールンベルグ裁判”のマクシミリアン・シェルに渡ってしまいそれから25年後にやっとこの”2”で主演男優賞を受賞、雪辱を果たした。多分に監督だったマーティン・スコセッシによるところ大の気がする。トム・クルーズだって助演男優賞を狙えた演技力だとは思うのだが、、。

 

 

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ある日、エディは若いプレイヤー、ヴィンセント(トム・クルーズ)と出会った。天性を感じさせる腕前に、エディは若い頃の自分を思い出す。数カ月後にアトランティックシティでナインボールの大会があり、エディとヴィンセントは、その大会に参加することにした。ヴィンセントの恋人カルメン(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)も加わり、3人の武者修行の旅が始まった。

この旅で、エディはヴィンセントにゲームの勝ち方、負け方、そして負けて金をかせぐ方法など、自分の知っていることをすべて伝え、一流の勝負師に育てようと思っていた。ヴィンセントはエディの指導を受け、また全米各地の強豪と野試合を重ね成長していく。だが2人のあいだにすれ違いもあり、アトランティックの大会には別々に参加することになった。勝ち上がっていった2人は、大会の準々決勝で対戦するのだが、、。

こうして改めて見ると終盤の緊迫感が随分欠けている、若いヴィンセントは最初は勝つことばかりに執着し掛け金を釣り上げて最後にそれをせしめる頭脳的な作戦を立てる事が出来ない、そんな親子ほども年齢差がある二人の間に上手くカルメンが入り双方を取り成すのだが、、最終的には意見の食い違いからエディが見放してしまう。

はっきり言ってスコセッシ監督じゃなくても良いような、、っと言うか彼らしい演出が無くてオリジナルの名作をそのまま受け継いであの印象を感じながら見終わってしまった。ポール・ニューマンはやはり”スティング”とか一連のルー・ハーパー私立探偵、更にはもっと古いが”栄光への脱出”、、”ハッド”、”熱いトタン屋根の猫”が好きだったぁ~、、。