”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”スリー・リバース” (93年)

スリー・ビルボード”ってのは文句なしに秀作だった。”スリー・デイズ”はそこそこの緊迫感ある映画でラッセル・クロウが奥さんの無実を晴らす為にあの手この手を使う設定、でこの”スリー・リバーズ”はブルース・ウィリスが主演、どうやってもB級には違いないがブルースはまだ髪の毛も黒くフサフサだったし同じような警察官一家を描いたスタローンの”コップランド”同様、かなり上出来じゃないだろうか?

どうもこうやって見ると邦題には”スリー”を付けるのが好きだがこの原題は”Striking Distance” (一撃が届く距離、って感じの距離を表す言葉だ)。それが邦題では”3つの川”、、確かに舞台はピッツバーグで川が交わる支点って事なんだが内容には余り関係ないのだ。

 

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”スリー・リバース”

ブルース・ウィリスが最初は殺人課の刑事、それがある事件で左遷され2年後の現在は所轄の川をパトロールするリバー・レスキュー隊の巡査部長になっている。でも以前追っていた連続殺人事件で既に犯人は逮捕、処刑されているにも関わらず腑に落ちない点があり単独で捜査を続けているのだ。彼のキャラクター、役名がトム・ハーディーでチョイと混乱するが新しく配属されたジョー(サラ・ジェシカ・パーカー)と事件解決に向けて警察官一家の全員が反対するのにも負けずに独自の捜査を進めて行く、。

まあ27年も前の映画なので当たり前だが皆さん実に若い、サラ・ジェシカ・パーカーだって初々しい警官だしブルースだって”ダイ・ハード”の88年から5年後の事で一連のアクション映画でヒーローとして人気が頂点に達する直前の映画だったのだ。

そんな長い芸歴で主演、チョイ役、カメオを含め30年近くで大量の映画に出ている。決して演技派として認められいる訳じゃないようだがそれでも以下の作品は印象深い映画じゃなかろうか?

ダイ・ハードジョン・マクレーン刑事は当たり役じゃなかろうか?最初は愛するホーリーの為に余計な時に、余計な場所に居合わせて悪人退治に大活躍する訳でこの展開はその後、専売特許になっている。最も”ダイ・ハード4.0”くらいになると奥さんとは離婚しているしやれ息子とか娘が出て来ちゃって当初の設定が狂ってしまった。

アルマゲドン”、、これは日本では特別かも知れない、、ハリー・スタンパーと言う腕の良い掘削屋に扮し最後は娘とその彼氏の為に、、それと地球を救う為に自分の身を投げ出す、こりゃ涙モノの設定で日本で大ヒットした理由が判る。

シックス・センス、これはかなり衝撃的な映画でM・ナイト・シャマランの監督名が先行したがアクションは封印して親身になって子供の面倒を看る見事なドクター・マルコム・クロウだった。

ティアーズ・オブ・ザ・サン、シールチームのウォーターズ大尉として紛争中のナイジェリアへ精鋭部隊7名と送り込まれる。その使命とは現地で医療活動を続けるアメリカ人女性医師を救出する事なんだが、、っでその救助される女医さんがモニカ・ベルチ、これはかなりアクション映画(戦争か)としても好きな一作だ。

ありゃ”3つの川”が最後にはウィリス談義になってしまった。もうこれでブルース・ウィルスなんて書かなくなるだろう、。

余談だが同じアクションヒーローとしてスティーブ・マクイーンが挙げられる。彼も当初はテレビでのシリーズ作品での下積み生活が長く大抜擢されたのは60年公開の”荒野の七人”だった。

 

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華麗なる賭け

それから結局、遺作となった80年の”ハンター”まで俳優業は実働20年余、26~27本で主役を演じているのだがその映画ファンに残してくれた”好印象”と言ったら外れなしで凄い数だった。出演作品の殆どが素晴らしい映画だったと言っても過言ではない。僅か50歳と言う若さでこの世を去っている訳だがどうしてそれ程、差が出てしまうものだろうか?