”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”不良探偵 ジャック・アイリッシュ”(12年)

うん、タイトルはストライクゾーンだな、、折角AXNが無料で放映してくれると言うので楽しみに録画して置いた。一応シリーズものらしいが全3話で終わり、主演はガイ・ピアースなので期待も膨らむわな、、でも待てよオーストラリアで制作され舞台はアイルランドとかじゃなくてメルボルンらしい、この時点でかなりイヤな予感が、、。

 

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元やり手弁護士だったジャック(G・ピアース)はある事件で自分の依頼主に妻を殺され今や借金の取り立て屋、木工職人の見習い、そして探偵まがいの仕事と何でも屋状態で生計を立てている。

ここまでは順風満帆、、かなり面白そうじゃん、と期待も膨らむのだが、。最初の30分くらいが経過した所からオレが懸念してた通りの展開になって行く、。

要するに謎解きは良いのだが同時進行で複数のプロットが代わる代わる画面に出て来る。更には如何にもこの謎を自分で解いて見ろ、、とばかり視聴者に追わせるのだ。例えば”裏切りのサーカス”とか”ユージュアル・サスペクツ”なんてのはその極地で一度見ただけじゃ理解出来ない。微妙に縦糸と横糸が絡んでいてかなりアタマを使わないとさて真相はなんだ、、となる。

しかしこのオーストラリアが得意なのは全部が中途半端なんだ、っと言うか複雑な部分は良いのだが見ている側に真相を追わせる演出ではなく途中でちょん切れ、そのまま次のシークエンスへ進んでしまう点なのだ、それにワルいのは何時も政府の役人って相場で、どうにも白ける場面が多い。

これは今まで見て来たイギリス、アメリカ等の英語圏で使われる手法とは微妙に違うのだ。ぶっちゃけ、制作者側が制作費を端折って我々見ている側が勝手に想像してよ、、みたいなかなり無責任な手法である。

悪い予感が的中、まさにそんな演出でこれがオージー流って事になるんだか、、過去に見ているシリーズものや映画でも何時もこんな展開になる、それがどうもオレには波長が合わないのだ。やっとこさ一部の半分と2部の半分までは見るにはみたがダメだった途中で敢え無く”ザ・セツ”、。私立探偵ものを途中で放り出すなんて事は余り経験がないのだがもうゴメンなさいだった、、。

別に先入観があるとは思わないがどうもこのオーストラリア式演出方法が苦手であっちにいた時からこの手のTVシリーズは一切見る事がなかった。