”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”宇宙戦争”(05年)

原作者のH・G・ウェルズは1866年にイギリスで生まれている。ちょっと先輩だった1828年生まれのジュール・ヴェルヌはパリ生まれだが二人とも後の映画界に多大な影響、そして数多くの題材を提供している。

1895年には”タイムマシン”を執筆し98年にはこの”宇宙戦争”を書き上げている。実に想像力豊かな内容で彼のアタマにはその時、既に時間を超えて旅をすると言う構図があったって事だ。その3年後には地球各地の地中深く異星人が来襲し彼らの”秘密兵器”が既に埋め込まれていた、、っと言う構図がこの”宇宙戦争”になる。原題は"The War Of The Worlds"なので著者の言わんとする事は”世界戦争”だったハズだが異星人がやって来て全世界を相手に戦争が勃発すると言うこれまた凡人には考えが及びもしないシチュエーションになっている。

 

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過去に何度となく映画化はされているのだがこの2005年度版は主役にトム・クルーズを配し監督はあのスティーブン・スピルバーグ、、公開当時は大きな期待を持って迎えられたものだ。そりゃ”未知との遭遇”や”E・T"を大成功、そして名作として世に送り出した監督の作品となれば否応なしに期待は高まる。

しかしワタシに言わせりゃ”柳の下にどじょうは三匹”もいなかったのだ。まずトム・クルーズは素晴らしい離婚したパパ役を演じているのだが彼の子供になる二人がこりゃもう100%ミスキャストだった。

原作はこんなじゃなかったのだがもう性格は悪いし、ギャーギャーと騒ぐだけで(そんな演出)ちっとも恐怖にビビる10歳の女の子とティーンエージャ男子には見えない。ただ騒がしくパパにたて突くだけで普通はどんな悪ガキでも終盤は良い子になるもんだがこの二人は(辛うじてラストに抱き合うが、、)さっさと異星人に連れ去られてしまえ、と念じたくなる。

此処まで書いて思い出した、確か初めて映画館で見た時も今と全く同じ印象を受けたんだった、そんなら見るなよ、とうちの声が言っているがこうして又、途中からだったが見てしまった、、。これじゃオレの方が性格悪いんじゃないのかな?

IMDbの評価も6.5とそんなに良くはなかった、と言う事はオレの評価と殆ど同じなんじゃないか?