主演がクリント・イーストウッド、監督がドン・シーゲルであの”ダーティ・ハリー”のコンビだ。40年も前の映画なのでクリント・イーストウッドも凄く若い。
このアルカトラズってのは色々な映画の舞台になっている。”ザ・ロック”ではショーン・コネリーが唯一脱出を成功させた元囚人役だったし、古いところではバート・ランカスターが62年の”終身犯”(原題は”Birdman Of Alcatraz”)で一躍演技派として賞賛されている。
実際にはこのサンフランシスコ湾に浮かぶ島は脱出不可能と言われ、63年まで連邦警察の刑務所として使用されていたのだがそれを実在したフランク・モリス本人の実録脱走劇として映画化されている。62年の6月に唯一この島から脱獄に成功した囚人(映画では彼の仲間二人が帯同)として知られているが実際に三人とも逃げおおせたのか、それとも溺死したのかは不明だそうな、。
でもこのフランクはずば抜けて頭が良く、強盗罪で収監されていたようだが計画を実行するまでに小さな独房で2年も掛けて壁に穴を開けている。”ショーシャンクの空に”のアンディ(ティム・ロビンス)は冤罪だったがこっちのフランクは若い頃から強盗事件の常習犯だった。同列の脱走劇としては”ショーシャンク”に肩を並べる訳には行かなかったがこの”アルカトラズ”も緊迫感があって最後までダレることなく楽しめる。
この種の映画では主人公は無論だが刑務所長の存在がかなり重要だ。パトリック・マクグーハンがかなり憎たらしい所長だが”ショーシャンク”の私欲を肥やすボブ・ガントンも塀の中に住んでいる連中よりも悪いヤツかも知れない。そう言えば”グリーンマイル”のジェームス・クロムウェルはもっと悪人だったなぁ~。
そこで脱走劇のベストファイブを、、、;
”パピヨン”
”ショーシャンクの空へ”
”大脱走”、、、トップは間違いなくこれじゃなかろうか?何せ団体戦だし、配役が凄いわな文句なしでしょう、、、。