”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ショーシャンクの空に”(94年)

原題は”The Shawshank Redemption"、その意味は”救済””償還”なのだがその刑務所所在地の地名の空を見上げ、自由になった身を喜ぶ、そんな主人公の思いが邦題には込められている。脱獄に関連する映画はそりゃもう”脱走”と言うジャンル分けが出来るほどに制作されているがこの映画は正真正銘のトップ・スリーを争える秀作だ。何故かアカデミー賞では7部門でオスカーにノミネートされたのだが残念ながらどの部門でも受賞はならなかった。

この年は強力なライバルがいて主要な部門は作品賞、主演男優賞と”フォレスト・ガンプ”、、そしてトム・ハンクスへ渡ってしまった。脚本、撮影、監督賞もそんな訳ですっかり”フォレスト・ガンプ”と誠に残念な結果だった、、でも人気投票ではこの”ショーシャンク”は絶大な人気を誇りインターネット上ではバイブルとも言えるIMDbのサイトでは総合で9.3ポイントを獲得して250位中堂々の一位にランクインしている。因みに”フォレスト・ガンプ”は8.8ポイントで13位にランクインだ。

イメージ 1もう20年以上が経過しているとあってそりゃ主演のティム・ロビンスモーガン・フリーマンも若い。原作はスティーブン・キングが書いた短編小説、”リタ・ヘイワースとショーシャンクの償還”なのだが監督はフランク・ダラボンドでこの”ショーシャンク”の後、99年にはオスカーを獲られたトム・ハンクスを使って同じ”塀の中”のお話、”グリーン・マイル”を撮っている。そう言えばこの映画も原作はスティーブン・キングじゃなかったか??

時代設定は1947年、舞台はメイン州ポートランド市(アメリ東海岸の先端)、其処の有能な銀行の副頭取が主役のアンディ(ティム・ロビンス)、妻とその愛人を銃殺した容疑でショーシャンク刑務所へ送られる。無実を晴らそうと努力はするがそこからは長い長い刑務所生活、、同房にいるレッド(モーガン・フリーマン)を無二の親友として彼との交流や刑務所所長や幹部の税務処理、節税を伝授して彼らにとっても次第にいなくては困る存在になって行く、、、。

と不屈の精神の持ち主振りを発揮して決してへこたれない、、希望は捨てない、、と見る側に強烈なメッセージを送ってくる。演技は勿論だが脚本が非常に良いし狭い刑務所なのにも拘らずカメラ・ワークがこれまた素晴らしい、。まさにこれが映画だ、、風な展開、そして最後には20年かけて掘り進んだトンネルを進み”ショーシャンクの空に”、、雨中のなかだが汚水まみれの身体から着ているものを剥ぎ取って両手を突き上げる、、誠にスカッとするクライマックスになっている。

やはり伊達に250作品中、トップにランクされているだけの事はある。素晴らしいぜ、、。


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