”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”続・夕陽のガンマン”(66年)

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昔は映画館の前を通るとこんな看板が掛かっていた。手書きの看板屋さんがいて4畳かそれ以上もあるような大きな作品を壁画に設置していたものだ、。東京は築地にあった東劇、その向かいの松竹セントラル、東宝系の日劇日比谷映画、有楽座、スカラ座、みゆき劇場、松竹ピカデリー、、それも洋画に限らず邦画の看板等など何処にもこんな目を惹く看板が掛かっていた。なかには似てないよな~、或いはちょっと格好良すぎるんじゃないかい?と言うのもありこの看板に釣られて窓口へ並んだり、次はどんな看板になるのかが楽しみでもあった、。

そんなレトロな看板っぽい映画を見た、、タイトルは”続・夕陽のガンマン”(66年)所謂マカロニ・ウェスターン、究極の名作である。原題は”The Good, The Bad And Ugly”(善玉、悪玉、憎いヤツ)なんだが邦題は何故か”夕陽のガンマン”の続編と言う扱いになっている。

これはクリント・イーストウッドの三部作、”荒野の用心棒”(64年)、”夕陽のガンマン”(65年)から来ているので”続”に違いはない、、でも原題は”A Fistful Of Dollars"(一握りのドル)、”For A Few Dollars More"(もう数ドルのために)となっていて三作目は”ドルを稼ぐ”タイトルではないのだ。

アメリカではこの3作品に対する評価は非常に高い、ジョン・ウェインジョン・フォード監督が撮った”生粋の西部劇”とは微妙に違うのだがメキシコ国境地帯を想定したセルジオ・レオーネ監督、それに音楽を担当したエンニオ・モリコーネ両氏には賞賛を惜しまない。

この”善玉、悪玉、憎いヤツ”では夫々が大変に個性の強い配役だ。Goodは無論、クリント・イーストウッド、Badはリー・バン・クリーフ、そしてUglyはイーライ・ワラックと決まっている。クリント・イースウッドは前作から引き続いて名無しのガンマン、凄腕の賞金稼ぎ、それが憎いイーライ・ワラックと共同戦線を張り保安官事務所へ突き出しちゃ首吊り用のロープを遠くから狙い撃ち、逃しちゃ賞金を山分けすると言うインチキ商売を組んでいる。

この作品では悪玉のリー・バン・クリーフも同じ賞金稼ぎだ、此方の二人も協力して悪人を追っちゃ賞金を稼いでいる。ある極悪人を追っていくうちに想像もしなかった大金が絡んでいる事が判る、、それが大量の金貨と判ってからはもう共同戦線は反故、夫々が金貨を探し求めて荒野を走り回る展開になっていく。

最後は墓場での三つ巴の決闘、レオーネ監督の独壇場、アップで捉えた各自の表情、緊迫した場面、最初に拳銃を抜くのは、、そして誰が誰を撃つのか、、大クライマックスは西部劇史上に残る決闘シーンとして有名だ。”シェーン”(53年)、アラン・ラッドVSジャック・パランスの酒場での最後のシーン、それに”ヴェラ・クルズ”(54年)でのゲイリー・クーパーVSバート・ランカスターの決闘シーンそしてこれの決闘シーン、ベスト・スリー、三部作じゃなかろうか?

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