”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ボーン・アイデンティティ”(02年)

これは公開されてからもう18年が経過するマット・デイモンが記憶喪失の殺し屋として活躍するアクション映画だ。この映画のヒットですっかり彼のアクション俳優としての地位が確立された。そして原作を書いたのが当時の売れっ子作家、ロバート・ラドラムで最初に翻訳された時のタイトルは”暗殺者”だった。

それ以降、原作の邦題は”殺戮のオデッセイ”、”最後の暗殺者”となりコレで三部作になっている。映画化された時の邦題はそのまま”The Bourne Identity"をカタカナで表現したものだが”ボーン”と書かれると”Born"即ち”生まれた”となり”Identity”(身元)が生まれたような意味合いになってしまう。

本を読むまでは”Born”じゃなくて彼の名前が”Bourne”って事に気が付かないのだ、、なので此処は翻訳時のタイトルで良かった気がするのだが、、。原作は世界的なベストセラーになり各国で翻訳されたがご本人(01年没)が亡くなったあとに続編二作が別の作家により書かれているのだが何れも続編はBourneが新たにBornしたみたいで馴染めなかったのは事実である。

 

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007を書いていたイアン・フレミング亡き後、自薦他薦、それに公式に認定された作家が多くいた、全てジェームス・ボンドを主人公に書いているがドレもボツだった、ジョン・ガードナーはかなり期待されたし逆転劇の王道、ジェフリー・ディーバーもその大役に挑戦したが残念な結果に終わっている。まあかように既に作られた偶像を別の作家が書き上げるのは至難の技と言う事か。

お話は地中海の海で漁船に助けられたジェーソン・ボーン、しっかり英語やフランス語は喋れるが記憶が一切ない、自分の名前さえ判らず何故銃で撃たれて地中海に浮いていたのか、、そんな始まりでアメリカのCIAが絡んで来るなか、自分探しの旅に出ると言うお話だ。ただ彼を抹殺しようと次から次へと殺し屋が迫って来る、抜群の身体能力を発揮して敵を倒して行くのだが本人はナニがドコでどうなっているのかさっぱり判らない。

息もつかせぬアクション映画の王道、それにミステリーの要素がてんこ盛りと言う何となく何回でも見てしまうと言うスパイアクションで御座います。