何度となくTV放映されているが公開当時、何故か映画館では見ていない。それにTV画面でも全編通して見た記憶はないのだ、。確か3時間超えの大作で時代は”グラディエーター”、”ベン・ハー”、”クレオパトラ”、”ローマ帝国の滅亡”の時代なのだがこれまで何となくチャンスを逃している。
チョイと変化球だが良く日本のメディアでは最近亡くなった俳優さんを”名優○○○○”と評する。なかには本当に名実共に名優だった人もいるがそうでもない人も含まれているのだ。これって英語じゃナンと言うのか?"Great"とか”Impressive”とは言うが日本語で”名優”に合致する単語はないような気がする。
でもそんな日本語で”名優”と評して良い俳優さんがこの”スパルタカス”に出演しているのだ。それがローマの重鎮役、クラッサスを演じたローレンス・オリビエだ。1925年に舞台俳優としてデビュー、以降ロンドンの舞台に立ち40年にはやっと前妻との離婚が成立、ヴィヴィアン・リーと再婚している。
39年の”嵐が丘”、40年には”レベッカ”、48年には”ハムレット”と高い評価を得てこの”スパルタカス”の頃にはすっかり名実共に”名優”、”シェイクスピア俳優”、”演劇界のヒーロー”としてイギリス、アメリカ、世界各国で賞賛されている。
89年に82歳で亡くなるまでまさに”名優”として映画界に君臨し続けた。この”スパルタカス”出演時は、、;
こんなローマ将軍姿、、
舞台劇に出ている頃はこんな印象で、それが今度は加齢と共に華麗に変身、、;
これは”探偵スルース”(72年)の頃じゃなかろうか?それが4年後には、、;
ナチの残党でゼウスと言う歯医者になる、、今だに歯医者さんで口を開けていると”Is it safe"と彼が繰り返し繰り返しダスティン・ホフマンを拷問する姿がトラウマになっている。ありゃ折角、”スパルタカス”を見たのに違う方向へ行ってしまった、、。
カーク・ダグラスもトニー・カーチスもジーン・シモンズも忘れてしまった。