”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”レッド・ホークス”(18年)

これも実に珍しいトルコの映画だ。イギリスならSASアメリカなら海兵隊のSEALチームに匹敵するんだろうがこれはトルコ軍の精鋭部隊”レッド・ホークス”を描いたもので対テロ組織を壊滅させる為に敵陣に潜入する11名の勇敢な兵士を描いている、。

Yahooの解説には、、;

トルコ軍の特殊部隊“ホーク隊”は、武装テロ組織が支配する危険地帯で進退窮っていた。緊張状態が続く中、無謀にも1機の戦闘機が彼らの窮地を救うために激しい爆撃を展開して、テロ組織を壊滅に追い込む。だが彼らを助けた戦闘機は機体に大きなダメージを受けて敵の陣営に墜落し、パイロットの生存は絶望視されていた。

 

f:id:guch63:20201223131333j:plain

 

出だしは日本の軍隊式に選抜された兵士には根性を叩き込む式の訓示があったりで軍隊は何処も同じか、となるが共通するのは連帯意識、全員が一丸となってテロ組織壊滅に向かう様子はなかなかのものだ。どうやらトルコ軍が全面的に援助して作られた作品でハリウッド版顔負けの戦闘場面だ。

まあ馴染みの俳優さんは皆無なのでそれだけ真実味が増す。それに各自が特別な能力を持ち合わせその特技を発揮するような展開じゃなかった。最初の掃討作戦は上手く行ったが危機一髪を空から救ってくれた戦闘機が被弾してやむ無くパイロットは脱出して機は山肌に劇激突分解してしまう。

その脱出したパイロットをテロ軍団が追い付く前に助け出すと言う新たな任務が加わり司令部ではそんな無謀な作戦は許可出来ないと言われる中、この一個師団は再度敵地へ潜入、何とかパイロットを助け出すと言うのが後半の見どころになっている。

何となくこの展開はアメリカ映画にもあったがアレと想定は完全にダブっている。しかし乍らトルコ国内のテロ組織が余りにも大掛かりなのには驚いた、こりゃもう国対国の戦争と言っても良い程でテロ組織には戦車や機動性あるロケット・ランチャーに荷台に機関銃を搭載したジープ群まで保有している。

彼らの主義主張は国を変える事が至上命令で近くの町や集落、それに女子供を含む住人は目に入るもの全てを惨殺しているのだ、、どうもこの辺になると宗教や彼らの主張する国作りより手当たり時代に同民族さえも殺すと言う図式が理解しがたい、。

幾ら国を彼ら好みに変えたいと宣言してもその全てを破壊して街から住民が居なくなりゃそんな闘争には終わりは来ないだろう、。最終的には人が居なけりゃ今度はテロを指導している同士が殺し合うって寸法になるんじゃなかろうか?