”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”HEY!レイモンド”(96~05年)

原題は”Everybody Loves Raymond”と言って1996年から2005年まで放映された爆笑シリーズだ。邦題は今回初めて知ったが”Hey!レイモンド”と言うらしい、まあそう言われりゃその通りなんだが、。

しかし国内では有線放映でシリーズ4までしか放映されておらず民放が配給した形跡もないしその扱いもかなりマイナーで終わっているのが残念だ。何と言っても毎週放映されるのは30分番組枠で登場人物も毎回お馴染みさん、そして季節感も導入されているので日本でも充分考えられる想定に。それに毎回”家族”の繋がりを実に見事に再現してくれるコメディーになっている、それもクスッてもんじゃなくてゲラゲラって笑いで何時に家内に”アンタ何を喜んでいるの?”と何時も茶化されていた。

主演のレイモンドは(レイ・ロマーノ)ニューヨーク郊外に住み新聞のスポーツライターとしてコラムを担当している。奥さんはデボラ(パトリシア・ヒートン)で専業主婦、双子の男の子と長女の3人兄弟を育てている。

 

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レイモンドの両親、フランク(ピーター・ボイル)と奥さんのマリー(ドリス・ロバーツ)、、それとバツイチで実家へ戻って来たお巡りさん役のロバーツ(ブラット・ギャレット)がメインキャストなんだが問題はそのレイモンドの両親が通りの向かいに住んでいるって事である。新婚早々はレイモンドもデボラも両親が傍に居るならこりゃナニかと便利だ、、くらいの気持ちで狭いアパートから越して来たのだがそれがこのコメディー全体の背景になっている。

キャストに配役されていた子供たちは本当の兄弟で双子の男の子が実に可愛かった、、それが時間の経過と供にオシメ姿から兄弟でも喧嘩はするわ学校へ通い始めるわでまさに”トゥルーマン・ショー”を地で行っていた。なので日本じゃ同じ子役がずっと継続して出演するケースは皆無だが彼方じゃ既にこんな状況は経験していたのだ。

そして内容たるやこれが日本とそっくりで嫁と姑、そして間に入る兄のロバーツと弟のレイモンド、更には口は出すが行動は一切取らないジイさんのフランク、彼らの日常が

住宅事情などの設定は微妙に違うが日本で起きてもおかしくない程に笑えるのだ。毎回30分ってのも気軽に見れるしアメリカの何処の家庭でも必ずや思いあたるシチュエーションがあって微笑ましい。ドリスが毎回、悪いネタを振りまく姑なんだが彼女とて二人の息子たちを思う気持ちが大アリ、それに孫sは可愛くてしょうがない。

日本だって大いにある料理の方法を嫁に伝授しようとしても元より全然料理が不得手な嫁には余計なお世話になる、、でもレイモンドにしてみりゃママの作ったラザーニアには最高だぁ~、、っとなる。

それとコレはかなり大きなポイントなんだが全編使われるセリフが実に明瞭でスラングは一切なくごく普通に毎日各家庭で使われている言葉の連続だ。まさに英語の教材としてこれ以上の番組はないのでは??まあこれ以外だとディズニーのアニメか??

ともあれ放映が終了してからもオーストラリアじゃ毎回毎回、繰り返しリピート放映されていたので見た事のない視聴者は絶対に居なかった、、文化がイギリス的なオーストラリアに於いてもあれだけ放映されていたって事は家族の絆ってのは万国共通なんじゃなかろうか?なので日本でだって午後のワイドショーを横並び一線で放映するよりこんな番組の方が余程気が利いていると思うのはオレだけか??