”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”黄金の矢”(62年)

これはハリウッドの新星、タブ・ハンターとイタリアの美女、ロッサナ・ポデスタが主演した史劇で当時70mm方式として松竹系の洋画館で上映された。史劇とは言っても想像上のストーリーでサルタン王国に君臨する為に”黄金の矢”なる代物を巡る争奪戦でアラビアンナイト風でシンドバッドの冒険とでも言える内容だった。まあ早い話”指輪物語”を矢に置き換えた設定だった。

 

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確か派手なコスチューム合戦があって当時のイタリアン技術を駆使したCG画像で満載だった記憶があるのだがこの映画も恐らく版権の所在が不明なのかその後、テレビでも放映される事なくこっちも見た事を忘れている状態だ。でもかなり昔だがアメリカ系のFOXだったか或いはターナー社(TCM)だったかがクラシックムービーとして一度だけ放映していた記憶がある。

やはり当時に作られた映画で”太陽の帝王”、とか”アシヤからの飛行”、”第7の暁”等々もう一度見たい映画もあるのだがこれと同様にそんなチャンスはやって来ないのだ。

この映画に主演したロッサナ・ポデスタは1950年代にイタリア国内で活躍していた。国際的に配給された映画では54年にカーク・ダグラスと共演した”ユリシーズ”、56年の”トロイのヘレン”、”ソドムとゴモラ”(62年)、そして後年シリーズ化され3作だったか制作された”黄金の7人”(65年)などで日本でもお馴染みだ。

当時のイタリアンスターと言えばジーナ・ロロブリジダ、ソフィア・ローレンなどがいたがロッサナは肉体派って雰囲気じゃなくて日本風に言えば”お姫様”役だった。1934年生まれだったのでこの50~60年代は一番輝いていた時期だった。

 

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これは”トロイのヘレン”でヘレンを演じた頃、、こんな容姿だった事を覚えておくか、。もう一度見ないと映画のストーリーはすっかり忘れてしまった。