”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

銀幕の美女たち 

 

以下はリバイバル記事だが投稿日を見たら2008年10月になっていた。って事はもう13年も昔で確かYahooへ投稿し始めた頃だった。それが2021年になってもその顔ぶれに変化がない。

 

以前お歴々が選んだ“世界の美女”に対抗して選考されていないマイベストを銀幕上と限定して選んでみた。順位をつけるなんてそんな失礼な事は出来ないのでおっさんの憧れを思いに託して、、;

キャプシーヌ

アメリカには絶対にいないヨーロッパ的な美人、、洗練された知的で綺麗な女優さんだった、、最初にお目に掛かったのはジョン・ウェイン主演の“アラスカ魂”だったと思うが既に32歳の頃、その後“荒野を歩け”もあったが“ピンクの豹”で魅力満開、“第7の暁”ではその後、親密な関係を保つ事になるウィリアム・ホールデンや我らが丹波哲郎と共演している。20代の頃を知らないせいもあるが30代中頃からの彼女の魅力たるや、、“レッド・サン”で今度は三船御大やアラン・ドロンとも共演しているが既に40代半ば、それからはフランスでの出演作は多いが代表作には恵まれなかった。

 

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クリスチーヌ・カウフマン

この人の清純、可憐で初々しいデビューにはコロッと参った。広々とした草原で上下逆に相対したファーストキッスシーン、カットの新鮮さ、、。その映画は“隊長ブーリバ”そしてその憎っくき相手役はトニー・カーチス。何と17歳でデビューした彼女に対して37歳のおっさんトニーはジャネット・リーを振り切って私生活においてもクリスチーヌの元へ、、。その後、おふざけ映画数本に(彼女の魅力だけに頼った)引っ張り出すもののあえなく離婚となり傷心の彼女はドイツへ帰り残念ながらハリウッドとはハイ、さようなら、、有能なプロデューサーに巡り合っていればもっともっと銀幕で我々を楽しませてくれたのではないかと惜しまれる。

オリヴィア・ハッセー

この人もクリスチーヌ同様、、、フランコ・ゼフェレリ監督の“ロメオとジュリエット”ではピッタリのはまり役、彼女以外のジュリエットは考えられない、、しかし彼女も何と布施明と結婚してしまい残された我々は、、ただあんぐり、そしてがっくり。

リタ・ヘイワース

全盛期のこの人の魅力、色気、女性らしさ、、昨今こんな事を書くと差別だ、と言われそうだが彼女の何とも言えぬ色香は女性でも判るでしょうか、、?特にモノクロの画面からでも鮮烈に伝わる色気。カラーでなけりゃならん理由が思いつきません。

 

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ローレン・バコール

決して誰もが認めるミス・ユニバース的美人ではないしひょっとするとバーバラ・ストレイサンドに似たファニーフェイス的存在かも知れない。眼と眼が少し開き過ぎるきらいもあり顔の造作も大雑把で若い時は兎も角、我々の知る年代になってからはタダのおばさん的雰囲気であるがモノクロ時代後半、生粋のニューヨーカーで40-60年代、ハンフリー・ボガードとその後ジェーソン・ロバーズと結婚していた頃は本当に輝いて綺麗だった。80年代初め、実際にお目に掛かり思いも掛けず甘美な数十分を過ごす事が出来たのでそれだけでもベストテン入りは確実です。

 

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ティッピ・ヘドレン

言わずと知れたメラニー・グリフィスのママ。映画ではヒッチコック監督の“鳥”がデビュー作、その後同じ監督で“マーニー”に出演、当時007から脱皮したかったショーン・コネリーと共演するもそれ以降、泣かず飛ばずで印象深い役柄からは見放されてしまった。確かにモデルあがりでグレース・ケリーに似た雰囲気(ヒッチ御大の好み)であるがやはり演技力と言う点が、、、そこまでハリウッドも甘くはないと言う事かも知れません。

アンジー・ディッキンソン

ハードボイルド系の映画では情婦役がこの人ほど合う人はいなかった。後年TVシリーズで“ポリース・ウーマン”に主演、一躍人気者に、、。バート・バカラックの奥様としても有名だが(80年に離婚)シナトラ一家の一員として数多くの映画にも出演していた。最近の“オーシャンズ13”に出ていたエレン・バーキンが54年生まれで31年生まれの彼女の娘みたいなものであるが余りにもそっくりで昔を彷彿させる容姿似なのには改めて驚いた。

 

オードリー・ヘップバーン

モノクロ時代も素晴らしかったがカラーになってその魅力は全開だった。それに世界各地、どの場所でも見事にマッチする。ニューヨークの街角、パリのセーヌ川畔、ロンドンの下町、スイスの山中、ロシアの大地、更には楽器を持った女子学生、ニューヨークの娼婦に盲目の人妻、スターを目指すダンサーに貴婦人へ変身する役柄に王女サマ、と何でもやって来た。やはり彼女は永遠の女優さんじゃなかろうか?

とまあ思いつくまま書き連ねたが彼女達の他にヨーロッパ系の女優さんも沢山いるしこの分野はキリがない。こうして思いを馳せる楽しさがあるのも映画ファンならではの、いやおっさんの楽しみ方かもしれない、、人畜無害だししかもゼニも一切掛からないので奥方にもとやかく言われず只おとなしく執筆している分には双方幸せな時間である。

でも何かなぁ~、、みんなオレのばあさんより年上じゃねえのかな??(笑)。全然進歩がないってのも困ったもんだぜ、。