イタリアのエミリオ・ペリコーリが歌い上げる”アルディラ”、まあジャンルとしてはオールディースになるのだが映画”恋愛専科”(62年)の挿入歌である。
原題は”Roma Adventure"恐らく53年の名作”ローマの休日”(”Roman Holiday”)にあやかったと思うが邦題は”恋愛専科”、これは実に巧い表現だ。今ならそのまま”ローマン・アドベンチャー”とでもなっていると思うとやはり当時の担当者はアタマにしっかり汗をかいていたんだろう。
しかしこの名曲、何かの拍子に思い出してしまい現在、頭から離れない。映画の方は実に他愛ないもので観光案内の手引きだったがロッサノ・ブラッツイとかアンジー・ディッキンソンまで配役されていたんだ。やっと先の”グレイテスト・ショーマン”の数々の印象深い曲から開放されたと思ったら今度はこんなに古いオールディーズに引きずられている。
当時、コニー・フランシスやらクラウディオ・ヴィラ、レイ・チャールスに日本人歌手もカバーしていた気がするがやはりこの場面でエミリオが歌い上げる”アルディラ”が一番気に入っている。