”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”悪の法則”(13年)

イメージ 1この配役&プラス、監督がリドリー・スコットとなれば野球はちょっと一休みして映画ファンとしては見たくなるだろう、、。原題は”The Counselor"(カウンセラーでこの場合は法律顧問的な意味)、でもたしか映画館へ出向こうと思ったら意外に早くロードショーが終わっていたような、、。
 
先ず”カウンセラー”役がマイケル・ファスベンダーでその婚約者がペネロペ・クルスキャメロン・ディアスが”実業家”ハビエル・バルデムの愛人、、そして麻薬のディーラーがプラッド・ピットとなってます。
 
そのカウンセラーは優秀な弁護士さん(?)らしく結構豪勢な暮らし振り、、本当にローラ(ペネロペ)が好きでわざわざアムステルダムまで3.8カラットのダイヤモンドの婚約指輪を買いに行く始末、。
 
その彼の友人でもありちょっと怪しい仕事にも手を染めているライナー(ハビエル)とどうも共同事業を計画中、それを横目で見ている愛人のマルキナ(キャメロン)、この愛人がメチャ根性の悪い役柄。其処へ両者共通の友人として出て来るのがウェストリー(ブラピ)で何やらライナーが手掛ける麻薬の取引に関与しているような雰囲気でさりげなく最初の30分で全主要人物のプロフィールが出揃う。しかし、、、リドリー監督一体何処でどう間違ったのか此処までの説明がめっちゃ歯切れが悪い、、脚本もモタモタだし情景描写も至って平凡、音響効果なんかナシに等しい、、。
 
最初の30分が終わった時点で”トラフィック”や”バベル”風な展開、、知らず知らずに人と人が繋がり、、その接点が大きな意味を持って来る、、そんなストーリーを期待したのだがそんな風にはちっともならない。中盤はマルキナの悪愛人振りに終始してしまいローラだって一筋縄じゃいかない為のペネロペの配役と思いきや本当に純真で真面目にカウンセラーを愛しているだけの女性になっちまった、、。
 
ストーリーが大きく動くのは刑務所にいる元依頼人のおばちゃんを訪ねたカウンセラーが”アンタさ~、あたいの息子を助けてよ、、スピード違反で警察に取っ捕まっているんだよ”そしてそのアホな息子を助けた事から急転直下、お話は坂道を転げるように悲劇街道を真っしぐらとなるのであります。もうこの辺りから誰が悪くて誰が裏で糸を引いているのやら、、脚本がしっかりしてないから見ている方に勝手に推理する事を強要してしまいハラドキする前に”ナンでそうなるの??”状態です。
 
最後の場面ではマルキナが一人、”香港へでも高飛びして新生活を送るワ”と呟くのだがオレの頭が理解していないのか或いは映画が説明不足なのか、、リドリー監督どっちです??と問いかけてみたくなりました。だってこれまでのリドリー作品は全部しっかり理解もし、高評価もし監督が言わんとする奥の方までしっかり見届けているのに今回の”カウンセラー”はカウンセラーにでも教えを乞わないと理解出来そうにないのです。やはり今月は野球に集中して映画を見るのは我慢しておきましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほん映画村」に参加しています:もし気が向いたらクリックお願いします♪。